〜夫婦関係再構築〜
カサンドラ脱却の専門家
還暦ライフメンター
ジュンコ田中です
トータル・メンタル・サポート
ラポール・ラボを運営しています
元雑誌編集をされていて
今は犬のフードコーディネーターもしている
『1ヶ月間限定企画ブログお題道場』
に参加しています。
由美子さんのブログ
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本日7日目のお題は
自分が思い出しただけでも泣いてしまう
『泣ける話』です。
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私が小さい頃に、
父のヨウイチは面白い思い出話しを
よくしてくれました。
その中でも幼なじみの
ヤンチャなサダオとの話は面白かったです。
特にドジョウの蒲焼の話は傑作でした。
当時の遊びはこんな感じがメインだったのかな?
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その中でヨウイチとサダオは
川で小さなドジョウを一匹釣ったそうです。
食べ物のなかったこの時代
お腹を空かせているヨウイチとサダオは
『そうだ!これでドジョウの蒲焼を
作って食べよう!』
と思いついたのです。
でも、
ヨウイチもサダオもドジョウの蒲焼を、
見たことも食べた事もなく
イメージしていただけです。
ちなみに、
これはドジョウ鍋
↓
そしてヨウイチとサダオは焚き火をして
ドジョウの蒲焼を作り
食べる事にしたのです。
もちろん子供が火使うなんて
親達には厳重に禁止されいます。
裕福な家の子だったサダオは
貴重なマッチを家からコッソリ
持ってきました。
そして、ヨウイチとサダオは
落ち葉や小枝をせっせと集め
貴重なマッチを何本も使って
苦労して火をつけます。
そしてこれもまたサダオが
コッソリと持ち出した大鍋に
川の水とドジョウを入れて
蓋をして火の上におきます。
鍋の中でドジョウは
スイスイ泳いでいだそうです。
(多分このままの状態)
↓
そして、ヨウイチとサダオは
更に山の中から乾いた葉っぱを
せっせせっせと集め
ふーふー息を吹きかけ
焚き火をどんどん焚き続けます。
2人の努力が実り
鍋の蓋がコトコト鳴り
良い感じに湯気も出てきました。
ヨウイチの頭の中でも
サダオの頭の中でも
イメージだけがどんどん膨らみ
鍋の中のドジョウはこんな風に
なりつつあるはずです。
↓
ヨウイチもサダオも
蒲焼を食べる為に
まだまだしばらく頑張って
ワクワクしながら葉っぱをかき集め
焚き火を続けます。
そしてとうとう2人は
『もーそろそろいーよなぁ』
『うん、きっとできとるぞ!』
『そうだよな!』
『蓋開けるか?』
『うん!』
『よし!開けるぞ!!!』
と言い
ワクワクしながら
さあー食べるぞ〜っと
ヨダレを垂らしながら
蓋を開けます。。
ヨウイチとサダオのイメージでは
蓋を開けるとこれがあるはず!
↓
パカ!
しかし、、、
2人が見た物は
お湯の真ん中に
腹を上にして白くなって浮いている
そのままのドジョウ。。
2人はヨダレを垂らしたまま
イメージとの違いに衝撃を受けて
しばらくボーゼンと
鍋の中を見つめていたそうです。
『うまそ〜なドジョウの蒲焼が
出てくると思ってなぁ
2人ともこうやってなぁ
かぶさるようにして蓋を開けたらなぁ〜
気持ち悪う〜い、
白い腹を上にしてビーンと伸びたドジョウが
鍋の真ん中に浮いとったんだわ〜〜
オレもサダオもあーっとなってなぁ
2人ともしばら〜く空いた口が塞がらんかったわ〜
ハッハッハッハッハ〜〜』
と父はとても愉快そうに笑いました。
私はそのヤンチャなサダオという子が
どんな大人になったか興味がわいて
父に聞きました。
『サダオとは今も会ってるの?』
父は遠い目をして言いました。
「サダオはなぁ〜金持ちだったから
『満州へ行ってひと儲けするんだ!』
って言って満州へ行ったきりで、
戻ってこなんだなぁ〜」
父の目はとても寂しそうでした。
一昨年88歳で亡くなった父は
今頃、天国でサダオに
『なんだ〜ヨウイチ〜ジジィになって〜』
って言われてるかなぁ〜?
それとも、父もサダオも少年になって
2人で『久しぶりだなぁ
ここはいいぞ〜鰻重も食べ放題だぞぉ〜』って
お腹いっぱいに食べてるかなぁ〜?
おしまい。
徳光由美子さんの
ブログお題道場はここまでです。
今日のテーマは
自分が思い出しただけでも泣いてしまう
『泣ける話』でした。
ではまた
ジュンコ田中でした。