〜夫婦関係再構築〜
カサンドラ脱却の専門家
還暦ライフメンター
ジュンコ田中です
トータル・メンタル・サポート
ラポール・ラボを運営しています
発達障害の人は
周りにとって理解できない行動をします。
周りはそれに振り回されてストレスを感じて
カサンドラ症候群になっていきます。
でも、
同じ『片付けられない』
という困った行動でも
アスペルガーで片付けられないのか
ADHDで片付けられないのかで
意味が違っているのです。
発達障害の人が
どういう考えからそれをしているのか
という事を知っておくと
その行動の意味がわかってきて
言葉のかけ方を変える事ができます。
発達障害理解は
カサンドラ脱却の4つステップ
自分を知る・目的を知る・相手を知る・関係を創る
の3つ目の『相手を知る』の段階になります。
アスペルガーとADHDの違いの比較は
『カサンドラ脱却茶話会&勉強会』
でも一部をお話ししています。
現在はオンラインスクールで
視聴する事ができます。
↓
ただし、アスペルガー単体や
ADHD単体の人は少ないという事も頭に
入れておく必要があります。
ADHD | アスペルガー(AS) | 説明 | |
---|---|---|---|
行動原則 | 納得しないと行動しない。合理的で情に流されない。変化を好む | 納得しないと行動しない。自分のこだわりに忠実。保守的。 | ASは不合理でも押し通す。ADHDは多くは極端に合理的。 |
気分の変動 | 過集中と虚脱のパターン。過集中が短く単発的で激しい。 | 過集中と虚脱のパターン。過集中が長引く。 | ほぼ共通するが、過集中の時間が違う。 |
多動傾向 | 刺激を求め頻繁にチャンネルを変えたりする。新しい物好き。引越しや転職、結婚を繰り返したりする。 | 子供のときにはあり。一つのことを保守的に続けることが多い。同じものを着続けたりする。 | ADHDは移り気で多動、ASは保守的。 |
注意欠陥 | 時間を守れない。物を忘れる、失くす。非計画的。 | 時間は守る。決まりきった計画は出来るが、臨機には対応できない。 | ADHDは場当たり的に不注意。ASは変化に弱い。 |
意思決定 | 不安は少ない。合理的・現実的・実際的・近視眼的。 | 迷う間は苦しむが、「覚悟」の形をとる。後悔はしない。 | ADHDは「悩まない」。ASは「後悔しない」。 |
自己評価 | 不適応で低下する。悩む。多くがACになる。 | 不適応でも低下しないことが多い。悩まないが、身体症状で苦しむ。 | ADHDは意識のレベルで悩み、ASは自覚しないが神経症的となる。 |
対人関係 | 全体に希薄、ドライ。情緒的に関わらない。一緒にいることが全て。極端に割り切ることが出来る。 | 愛着か無視かの両極端。命がけで愛着する。絶対服従か支配かになることが多い。 | ADHDには人に対する執着は乏しい。ASには激しい愛着がある。 |
状況理解 | 「相手の気持ちが分からない」自分を有利にするための嘘はつかない。 正直、純粋、不器用。 情緒的でなく合理的。 | 状況は分かるが独特の理解をする。自分のこだわりに忠実。 自分を有利にするための嘘はつかない。正直、純粋、不器用。 「空気が読めない」とは言う。 | ADHDは「分からない」。 ASは「納得しない」。 |
片付け | 分からなくなり物を失くす。「片付けてもらえるのはいいが捨てないでほしい」。 | 一見乱雑でも物のありかは分かっている。「片付けられると無くなる」。 | 見掛けは似ているが、かなり意味合いが異なる。 |
物へのこだわり | 物を集める。捨てられない。道具など実用的な物が好き。 | 愛着を持つ。自分の思い出などの象徴的な物への思い。 | ASの場合は愛着、ADHDは実用。 |
物を捨てられない理由 | 「まだ使えるから」と言う。物の立場からの理由付け。 | 「(自分の思い出などの)思い入れがあるから」と言う。 | ADHDは物の立場から、ASは思い入れとして捨てられない。 |
抽象性 | あまりない。現実的・実際的・即物的。「空気は読むものではない」。 | 独特の抽象的、詩的世界を持つ。「空気が読めない」と言ったり。 | ADHDは即物的、ASは詩的。 |
「文字通りに受け取る」 | 即物的に文字通り。現実的だが状況の部分が欠落。 | 言語的、字義的に文字通り。言葉に忠実で厳密。哲学的。 | ADHDは即物的、ASは言語的、字義的。 |
強迫症状 | 時折見られる。(ACの場合など) | 多くに見られる。ストレスで悪化する。 | ASには多く見られ、ストレスで悪化する。 |
聴覚過敏 | あまり目立たない。 | 多くに見られる。嗅覚なども。 | ASには多く見られる。 |
偏食 | 一定しない。主婦になると、同じものしか作らない。 | 特徴的な偏食が見られることが多い。肉類や味の濃いものが好き。 | ASには偏食が多い。 |
顔つき | 目が離れてえらが張り、ネコ型の顔が多い。 | 細面に切れ長の目、あごが尖る。 | (経験的に見られる) |
服装 | 女性は派手。年齢不相応に若い。 | 地味で、モノトーンなどが多い。同じデザインに拘る。 | (経験的に見られる) |
キレる時 | 過集中で脳が疲労しているとき。過集中を中断させられたとき。不合理を強制されたとき。 | 過集中やこだわりを中断させられたとき。愛着が妨げられたとき。 | ADHDは「暴発」。ASは「反発」。 |
このデータは沖縄のやんばる先生が
沢山の成人発達障害の方々と接してきて、
体験上の印象によるものです。
とてもわかりやすいです。
やんばる先生のブログはこちら
↓
困った行動にも意味があるのです。
その意味がわかると
アスペルガーやADHDの人が
かわいくみえてきます。
ではまた
ジュンコ田中でした。