5月28日
動きはじめるときの痛みがまだあるので、痛み止めを点滴にいれつつ、朝から部屋をウロウロ歩く。
点滴と脊髄麻酔・カテーテルがまだ入っているので動きにくく、夜はあんまり眠れず・・・。
寝返りのたびに、チューブがひきつれて痛くて起きちゃう。
はぁ。
オナカの痛みは楽になったんだから、後はこのチューブ関係がなくなれば、もう天国だな。
ここにきて、点滴が痛み始めた。
前回は初日から激痛だったから、当日から言うと3日間もそんなに痛くなかったっていうのはすごいことだ。
このまま痛くならずに終わるんじゃないかとおもってたけど、そういうわけにはいかなかったのがちょっと悔しい。
手首の、点滴の針が刺さっている穴が少し大きくなってきたみたいで、管を止めているテープの中に血がにじんできた。
うう。。。
見てるだけで痛さが増してくる。。。
看護師さんに言うと、ん~~とちょっと悩んだあと、一旦外してくれることになった。
「ちょっと時間をおいて、それからまた点滴しましょう。」
「点滴はいつまでなんですか?」
「明日の夜中か・・・明後日の朝までかかるかもしれないなぁ。
カテーテルは、もうちょっと歩けるようになったら外そうね。」
最悪、明後日の朝までかぁ・・・。
でもとりあえず一時的にでも、点滴が抜けてスッキリ♪
今日の食事は「お交じり」。
って何かと思ってたら、昨日の重湯とそんなに変わらない内容でガックリ・・・。
重湯の底に、どろどろになったお米の残骸みたいのが沈んでるだけな感じ。
なんかオナカ減っちゃった・・・。
ゴハン食べたい!
そんなときに限って料理番組なんか見ちゃって、余計オナカを減らすバカな私。
朝食を食べて一息ついていたら、看護師さんがやってきた。
「ゴハン食べたかなー?そろそろ点滴しようか。」
つかの間のスッキリ感もここまでか・・・。
そう思いつつ、点滴の用意をしに戻った看護師さんを待っていたら、別の看護師さんがやってきた。
「あのね、ゴハンも食べられるみたいだし、やっぱりもう点滴しなくていいことにしたよ!
歩けるし、痛みもそんなになくなったみたいだから、カテーテルと背中の麻酔も外しちゃおうか。」
て、天使様!?
ひょっとしてアナタ様は白衣の天使様でございますね!
大げさでなく、泣けるほど嬉しかった。
これで自由だ!
もうこっちのもんだぁ!!
背中から脊髄まで、深くささった管を抜くのはちょっと気持ち悪かったけど、それより嬉しさが大きい。
体から出ていたチューブが全部なくなって、一気に力が抜けた感じがした。
管がないってステキ!ものすごい楽。
やっぱり、背中の筋肉君にも相当ストレスがかかってたんだと思うわ。
背中が筋肉痛みたいになってたもん。
「点滴がなくなった分、しっかり動いて、ゴハンも食べて、お水もいっぱい飲んでね。」
術後の後遺症で私が一番心配だったのが、排尿・排便障害だ。
私は今回リンパ節を取らなかったので、リンパ浮腫(足が倍ぐらいにむくんじゃったりするらしい)の心配はしなくていいとのこと。
でも、排尿障害は出ちゃうかもって言われてたの。
膀胱・尿管・オシッコを出す神経は子宮のすぐ近くにあって、摘出術中にそれらを傷つけちゃうことが多いんだって。
とくにオシッコを出す神経に触れちゃうと、「オシッコしたい」っていう感覚がわからなくなったり、どこに力をいれるのかわからなくなったり、途中までしか出なかったり、結構大変らしい。
それから尿管がねじれちゃったりすることもあるらしい。
カテーテルで傷ついて、膀胱炎になる人も多いんだって。
もうそれが心配で心配で・・・。
ネットでみると、だいたいの人が排尿障害になって、排尿訓練を受けているらしい。
私の入院計画リストにも、「カテーテルを外したら排尿訓練開始」みたいなことが書いてあった。
私もこれで、オシッコしたいっていう感覚がなくなっちゃうのかも・・・。
カテーテルが外れてすぐ、トイレにダッシュして試してみることにした。
看護師さんにはまだ出ないわよっていわれたけど、
とりあえず、力を入れる場所はわかるのかしらと思って。
そしたら、
ジャー!
あら。これまた普通に出た!
痛くもないし、出たい感じもあるし、残尿感もなし。
先生も看護師さんも、「オシッコどう?」「したい感覚、ちゃんとある?」「した後に痛かったりしない?」ってオシッコネタをすごく心配してくれたけど、全く問題なし。
最後にちょっと、なんとなく膀胱が絞られるような感覚があるけれど、全然平気。
オレ、本当に頑丈だなぁ・・・。
この日術後初めて、便も出た。
便がでる前に、ギュゥゥ~~~って下痢の前みたいな痛みはあるんだけど、とりあえず出た。
ますます腸閉塞が遠のいたよ♪
もうなんか絶好調なんじゃないの!?わたし。
いっぱい飲んでジャンジャン出せとのことだったので、いう事を素直に聞いてジャンジャン出していたら、夜になって看護師さんが大慌てで部屋まで来た。
「ゴメ~~ン!すっかり忘れてた!カテーテルが外れたあとのオシッコ、ためておかなきゃいけないんだった!
今からでいいから、しばらく溜めてくれる?
溜める機械の説明するから、一緒に来て!」
そう言って、スタスタ歩いていく看護師さん。
おいおい!忘れんなよ・・・。
入院計画リストによると、今日はまだ「ベッドを60度まで上げる」で、移動範囲も「病室内限定」なんだけど・・・
もう普通に歩けてるけどさ、一応病室からはまだ出ちゃいけないと思って引きこもってたんだけど・・・、
ま、いっか。
術後初めて病室から出たら、私の病室は廊下の一番端っこだった。
トイレはかなり遠い。
ウロウロ歩いていたとはいえ、病室内だけで行ったりきたりしかしていなかった私に、いきなりの長距離歩行。
しかも看護師さん、歩くの早いし!
ちょっと待ってよぉ!
距離にしたら50mぐらいしかなかったんじゃないかと思うんだけど、それでも私は息が上がっちゃってゼイゼイ!なんかクラクラするし。
手術って、本当に体力なくなるんだなーって実感した。
トイレの隣に尿を溜める機械があって、これから個室のトイレじゃなく、毎回ここまで来て溜めていってくれとのこと。
面倒くさいよー!
ここまで毎回くるの、まだちょっとしんどいよ。。。
ちょっぴり凹んで、もうお水はあんまり飲まない!プン!ってむくれて寝ていたら、またまた看護師さん参上。
「あのね、やっぱりオシッコ、もう溜めないでもいいや。ごめんね~~」
そんな適当なことでどうする!
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