5月26日


朝までほとんど眠れなかったのだけど、明け方ウツラウツラして起きたら、なんと体中激痛。

自由に動けずに寝てたから、体のいろんな筋肉に変な負担がかかっちゃったのかな?

特に腰は痛い。。。


看護師さんが来て、

「ちょっとベッドを起こしてみようか。」

とのこと。

確か入院計画リストによると、今日は「30度まで傾けて寝る」だったはず・・・

と思っていたら、


ガガガーーー!!


ってすごい勢いでベッドがグングン上がり、なんと90度。


痛い!痛い!痛いっつーの!

あまりの痛みに

「や、やめてください~~~」って言うのが精一杯・・・。


「まだ無理かぁ。

でもね、寝てばっかりいると、腸閉塞になっちゃうからさぁ、なるべく動いたほうがいいと思うよ。

また後で、もう一回起こしてみよう。」


ええ~~~~

今日は30度だって、言ったじゃん・・・。


「じゃ、今日の仕事は、とにかく寝返りをガンガンすることね。

いっぱいしてね。寝たままじゃ絶対にダメだよ。腸閉塞になるからね。」


腸閉塞の恐ろしさについては術前に先生からも散々脅かされていたので、とにかくならないようにガンガン動くことにする。


でも、い、痛い・・・

昨日は動かなければそんなに痛みを感じなかったのに、今日は痛い。

胸の下あたりから太ももあたりまで、要するにオナカ全体がドォン!ドォン!みたいな感じで痛い。

これって何の痛みだろう?

と、痛みを観察してみた。

切り口は、そんなに痛まない。ちょっとチクチクするかな?という感じ。

痛いのは内部だ。

内部で何かが膨張してる感じ。内側から傷に触れて痛むというか・・・

オナカがバンバンに張っている。

触るとオナカがまあるく膨らんでるような気がする。

これは・・・ガスだぁ!

オナラが出なくて痛いときみたいな感じだぁ~~~!


じゃ、オナラを出せばいいんだ。


と思ったのに、腹に力が入らない上に、なんとお尻にもどこに力をいれたらいいのかわからない。

えっ?えっ?なんで?

あれ?お尻ってどこだっけ?オナラってどうやってするんだっけ!?

ビックリ。

脊髄から麻酔を入れっぱなしになってるから?

でもそれにしては痛い。

痛い感覚はあるのに、お尻の感覚だけないなんて何か納得いかない・・・。


というわけで、オナラできず。

オナカがバンバンな痛みは激しくなっていく。


それから、寝返りをうつたび、内臓がドロン~となって妙に痛い。

たかが鶏卵ぐらいの子宮がなくなったぐらいで、腸ってこんなに動くものなのか。

イメージ的には、腸全体がドローーン!ドローーン!!って動きにあわせて、体の下側に落ちて溜まる感じ。

き、きしょくわるいよう~~~(-公- ;)


そして相変わらず、寝返りで右を向くのが大変。

左足の感覚がまだイマイチ戻らないなんて、不安がドンドン膨らむ。

大丈夫なのかしら、私の左足。

医療ミス・・・?そういえば、脊髄麻酔をする時、ゴリゴリ!って体の左側が痛かった。あれで神経損傷・・・?半身不随・・・?

マイナス思考にまっしぐらに落ちてしまい、思わず涙が出てきた。

オナラも出ない。これって、腸がくっついて、オナラがそこでストップしてるのかもしれない。

腸閉塞になっちゃう。オナラ、オナラさえ出たら・・・。

だがしかし、うっうっ泣くのも痛い・・・。

とりあえず、後から考えよう。泣いたら痛い。


ただ救い?は、点滴が痛くないということ。

前回はとにかく点滴が地獄のように痛くて痛くて、今回もかなりびびってたんだけど。

点滴の管を、手や腕にテープでぐるぐるに留めてあるからかな?

動いたりするのは大変だけど、あの激しい痛みがなくてかなり楽チンだった。


それからカテーテルも、なぜか今回痛くない。

というか入っている感覚なし。

どうやらお尻の感覚と一緒に、あの辺りの感覚が消えているようだ。

いいのか悪いのかわかんないけど・・・。


この日初めてわかったんだけど、私は「膣ドレーン」は使われず。

入院計画リストには、「4日目まで膣ドレーン装着」って書いてあって、その恐ろしい響きに、何されるんだろうってビビッてたんだけど。。。

オナカの中に溜まる廃液なんかを外に出すために、膣からオナカへチューブをいれておく処置のことらしい。


看護師さんが陰部を拭いてくれているときにチラッと見たら、どうやらチューブは1本しかない。

「今、そこって何がついてるんですか?」

って聞いたら、「カテーテルだけよ」との返事。

それ以上詳しくは聞かなかったけど、ないということは必要ないということだから、大丈夫なんだろう。


でも、あまりのオナカの張り具合に、どんどん心配になってきた。

オナカの中で、傷から出血したりして、それで血とかウミとかがたまってこんなに痛くて苦しいんじゃないだろうか。

ひょっとして、必要ないからついてないんじゃなくて、うっかり忘れてるだけなんじゃないだろうか。

またまたマイナス思考に落ちてしまい、看護師さんに恐る恐る質問。


「あの、オナカがバンバンですごく痛いんですけど、これって、中で出た血とかが溜まっていってるんじゃ・・・」


「あはは~~!血はもう止まってるから大丈夫だよ!もし出てもちょっとだから、すぐ体内に吸収されちゃうよ。大丈夫大丈夫!」


うむ。

やっぱり、私、大丈夫みたい。


どうしても痛みが強いので、何度も痛み止めの点滴を追加してもらう。

背中からも麻酔が入っているはずなのに、なかなか痛みがひかない。

「痛いよう、痛いよう」と言ってる私を見かねて、看護師さんが別の点滴を持ってきてくれた。


「痛み止めにも相性があるから、こっちのほうが効くかもしれない。試してみようね。」


その点滴はやばかった!

確かに、痛みはなんとなく楽になったような感じがある。

だけど、浮遊感、ユラユラ感、グラグラ感がものすごい!


私はベッドに寝ているはずなのに、横にあるテレビがゆっくりゆっくり上下に動いていく。

窓も上下に移動していく。

天井の模様もゆっくりまわっている。

頭はボーーーっとする。何がなんだか、ぼんやりしてしまってよくわからない。

ああ~~~なんか世界が上下に動いてまわってるぅ~~~・・・・・・・・・・・

なんか体が落ちていく~~~~・・・・・

あ、上がってきた・・・・・・

うわぁ、回転するぅ~~~~

なんか幻覚っぽいのも見えるような気が・・・?

てか今自分が寝てるのか起きてるのかよくわからない。

現実か夢かよくわからないよぉ~~~~!


相性最悪。

トリップしてんじゃん!

確かに今までの点滴よりは痛みが少なくなるけど、気色悪さは三倍増しじゃ!!


次からはこれまでの点滴に戻してもらった。

恐ろしすぎる。

これってやっぱり、噂に聞く、モルヒネとかの麻薬だったのかしら・・・。



夕方、朝私のベッドをいきなり90度まで上げた看護師さんが再び登場。


「起きてみようか!」


と言われたけど、頑張って拒否。

「き、今日はもう痛いから、いいですぅ・・・」


「でもさぁ、腸閉塞になっちゃうから、起きたほうがいいんだけどねぇ。」


よっぽど腸閉塞に思い入れのある看護師さんらしい。



この日はとうとう最後までオナラも出ず、腹が張って張って、苦しくて痛い一日デシタ。


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