今宵の一枚は、
グリーグのピアノ協奏曲。
でもちょっと違う?はず。
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16(グリーグ&グレインジャー改訂版)[27:11]
2. グリーグ:ピアノ協奏曲ロ短調(断章)[02:34]
3. エヴユ:ピアノ協奏曲ロ短調(グリーグの断章による)[22:09]
4. グリーグ/エヴユ編:歌曲『睡蓮とともに』 Op.25-4 [02:11]
5. グリーグ/エヴユ編:歌曲『ある夢』 Op.48-6 [02:33]
カール・ペテルソン(ピアノ)
プラハ放送交響楽団(1,3)
ケリー・ストラットン(指揮:1,3)
録音時期:2014年3月2,3日(1-3)、6月28日(4,5)
録音場所:プラハ、チェコ放送第1スタジオ(1-3) コペンハーゲン、デンマーク王立音楽院(4,5)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
グリーグとグレンジャーが親交あったことは、このCDを聴くまで全く知りませんでした

片や北欧、片や豪州、北と南。
地理的にも年齢的にも離れたふたりが親交もあり、グレンジャーの民謡採取はグリーグの影響もあるらしく、またグリーグのピアノ協奏曲は、ビアニストとしてのグレンジャーの得意とする曲で、グレンジャーもグリーグ自身の指揮で演奏したこともあり、しかもツアーまで企画されたのですが、グリーグの死で立ち消えになったとのこと、などなど今回初めて知ったことばかり。
グリーグは、この曲の初演以来度々改定を加え、1906~1907年に大改定を加え現在演奏されるのはこの版によるもの。
今回このCDに収録されてるのは、そのグリーグ版にグリーグとグレンジャーが更に改定を加えたもの。
う〜ん。
聴いた感じでは凡庸な木さんの耳には違いがさほど分かりません。
微妙に違うのか…それともグリーグ&グレンジャー版が現行版なのか…全く分かりません

演奏そのものも、スウェーデンのピアニスト、カール・ペテルソンとカナダの指揮者ケリー・ストラットン共に知らないアーティストですが、正直凡庸。
プラハ放送交響楽団も冴えず。
イマイチ感強し。
でもオススメは、
グリーグの未完に終わったピアノ協奏曲の断章を元にノルウェーの作曲家エヴユが作曲した協奏曲ロ短調。
断章以外はエヴユの創作なので、ラフマニノフちっくな感じで盛り上がりもあり、映画音楽みたいで聴きやすくなかなかの佳作。
(グリーグらしさはあまり感じないけど…)
こちらは、競合盤もないので、演奏自体善し悪しもないけど、曲が面白い分楽しめました

オケもこっちは好調。
余白のグリーグの歌曲をエヴユがピアノソロにアレンジした小品もセンスある編曲でスっーと胸に染み込みます。
メインがもう少しメリハリあれば最高だったんだけどなぁ…まぁ名盤、名演が沢山ある曲なので、インパクトに関しては、致し方なしかなぁ
