『キャンディード』序曲
ガーシュウィン
ピアノ協奏曲ヘ長*
バーンスタイン
『オン・ザ・タウン』より
Ⅰ.No.3 ミス地下鉄の発表
Ⅱ.No.7b ロンリー・タウン:パ・ド・トゥ
Ⅲ.No.22 現実のコニー・アイランド
Ⅳ.No.20 サブウェイ・ライト~想像のコニー・アイランド
Ⅴ.No.20a グレート・ラヴァー
Ⅵ.No.20b パ・ド・トゥ
Ⅶ.No.11 タイムズ・スクエア・バレエ(第1幕のフィナーレ)
ガーシュウィン
パリのアメリカ人
指揮:キース・ロックハート
ピアノ:小曽根 真*
コンサートマスター:西江辰郎
【感想】
コロナウィルス怖いですね〜

外出時にはマスクとうがいと消毒には気を付けてますが…こんなんで防げるのかしら??
さて、感想ですが
めちゃくちゃ楽しかった(╹◡╹)
ご機嫌なサウンドを堪能

これぞNJPポップスって感じかしら(笑)
やはり目玉は小曽根さんによるコンチェルトF

この曲は過去にプレヴィン、リットンの弾き振りで聴き、これがまた素晴らしかったので、これを超える演奏はもうないかなと思っていたけど、小曽根さんも名匠たちに匹敵する熱演!!
小曽根さんは、最近はクラシックとジャズのクロスオーバー的な演奏が比較的多いだけあり、ガーシュウィンのコンチェルトも自家薬籠中のもの。
洒落た弾き熟しも素敵!!
もちろん小曽根さんのことだからカデンツァにもアドリブをさり気なく忍ばせるセンスもさすが!!
山下洋輔さんだとオリジナルはどこ??みたいになるんだけど、小曽根さんの場合、そこは上手い。
「これってガーシュウィンのオリジナル??」かなと思えるくらい曲と合っている。
センスいいわ

舞台転換中のトークで「第2楽章が特にジャズ的要素が沢山あって面白い」と言っていた第2楽章は、正にブルース!!
やはりクラシックスタイルとは違った土壌で勝負してきただけにジャズ的なセンスはピカ一

ロックハート&NJPは、過去に聴いたN響や都響の生真面目なガーシュウィンよりは良かったけど、数年前のNJPならもっと弾けていたような…
アンコールの自作??もオシャレでした

キャンディード、オン・ザ・タウン、パリのアメリカ人は、気持ち良いくらいスカッとした演奏

さすがポップス界の巨匠ロックハート氏。
個人的にはボストン・ポップスがクラシックの入り口だったこともあり(但し、ジョン・ウィリアムズ氏の方)、こうしたポップス的なコンサートは大好き!!
オン・ザ・タウンは、通常は、3つのダンス・エピソードが取り上げられる機会多いけど、今回はロックハート氏が他のナンバーも加えて構成。
ただ新しく加わった曲がそこまで面白かったとかと言われるとビミョーかも

まぁ珍しいバージョンで聴けたのは貴重。
ロックハート氏はお初だったけど、ステージマナーを見ていてもポップス指揮者として引っ張りだこなのは頷けるわ。
お辞儀の仕方が面白い(笑)
NJPは、ロックハート氏の元、完全にポップス・オケに様変わり!!
気持ちの良いサウンドがトリフォニーに響き渡り、心躍るコンサートでした

アンコールのストライク・アップ・ザ・バンドも最高!!
あのアレンジはボストン・ポップス仕様かな。
是非またロックハート氏には、NJPポップスを振って欲しいものです

ロビーコンサートもガーシュウィン
クラリネット四重奏がとても良かった!!
【DATA】
2020.1.25(SAT)
14:00
すみだトリフォニーホール