楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第1幕への前奏曲
リスト
ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124*
ラフマニノフ
交響曲第2番ホ短調 op.27
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:原田慶太楼
ピアノ:伊藤 恵*
コンサートマスター:西江辰郎
2019 都民芸術フェスティバル オーケストラ・シリーズ No.50 は、都フェス、オケ・シリーズ唯一のマチネ(平日)。
タイトルは、なんと「プレミアム・マチネ」!!
プレミアムと言うだけあって、プログラムも盛り沢山!!
演奏は、原田慶太楼さん指揮の新日本フィル、ソリストは伊藤恵さん♬︎♡
総体的な感想は、プレミアムの名に恥じない、豪快・痛快・爽快の三大「快」が揃い踏みした熱演(笑)
粗さもあったけど木さん的には、大・大・大満足(^_^♪)
一曲目のマイスタージンガーは、勢いを感じる快演♬︎♡
盛り上がりでは、金管が煩いくらい…カオス状態とも言うべきか…粗いと言えば粗いんだけど、ノリがある分、それがあまり疵と感じず豪胆なマイスタージンガーでGood!!
先日、同じ芸劇で大植さんとTLWOによる吹奏楽版を聴いたばかり。
日を置かないで吹奏楽版とオケ版の聴き比べができ面白かった!!
伊藤恵さんをソリストに招いてのリストの協奏曲、こちらもオケは豪快(笑)
ここまで豪快に鳴らすと聴いてる方も気持ちが良い!!
(お陰でオケがガンガンに鳴る箇所ではピアノの音が掻き消される弊害もあったけど…聴いた場所の問題もあったかも)
伊藤恵さんのピアノは、もちろん素晴らしい!!
伊藤恵さんは、大ベテランだけのことはあり、若手のピアニストにありがちなリストの派手な技法をこれぞとは罷り披露するタイプの演奏とは一線を画した、さり気なく実は凄いことやってますみたいな、秀演♬︎♡
オケが熱い分、伊藤恵さんが手綱を引き締めるって感じかしら。
さて、指揮者の原田さん、協奏曲では面白い試みを。
通常打楽器は、オケの後方に位置しているけど、トライアングル奏者(腰野真那さん)を指揮者の手前(第一ヴァイオリとチェロの間…因みに対向配置)に置き、トライアングル協奏曲と異名があるくらいトライアングルが大活躍するこの協奏曲の側面を効果的に表現。
視覚的な面白さはあったけど音楽的に「どうなの??」ってもありtweetしたら、なんとマエストロからお返事が!!
とのことです!!
マエストロお答えいただきありがとうございます(*ˊ˘ˋ*)♪
協奏曲のあとには素晴らしいアンコールが!!
伊藤恵さんのたっての希望で、NJPメンバーの西江さん(ヴァイオリン)、篠崎さん(ヴィオラ)、長谷川さん(チェロ)との共演によるシューマンのピアノ四重奏曲op.47からアンダンテ・カンタビーレ♪
これが絶品!!
アンコールを超えたアンコール!!
心に染み渡る素晴らしいシューマンでした♬︎♡
プログラム後半は、ラフマニノフの交響曲第2番。
三大「快」大爆発の熱演!!
良かった!!
マイスタージンガーと同じく金管が咆哮しがちな傾向はあったけど、この曲ならこれもあり!!
以前、「題名のない音楽会」で原田さんが映画音楽を指揮したのを聴いたことあり、その際、あの「スター・ウォーズ」などを作曲した巨匠J.ウィリアムズからお墨付きをもらったとのこと。今日のラフマニノフの交響曲も映画音楽ぽいところもあり、映画音楽がお得意な原田さん向きの曲ってのもあるからか、長大な交響曲ながら、原田さんは、奇数楽章(緩)では指揮棒を使わず、偶数楽章(急)では指揮棒を使い分けるなどしながら、聴かせどころを巧みに表現!!
また対向配置が功を奏し、第一・第二ヴァイオリンの掛け合いが面白く、木さん的には、第一楽章の終結部でティンパニの強打の一撃を入れたのもGood(この解釈は好き嫌いあるみたいですが…)!!
第二楽章の切れ味!
第三楽章の甘い甘い切々たる歌い込み♬︎♡
フィナーレの大爆発!!
ブラボー( ̄∇ ̄ノノ"パチパチパチ!!
めちゃんこ良かった!!
演奏時間は、60分超え!!
多分カット等はなかったと思います!!
(ラフマニノフの交響曲でカットなしは、今は当たり前かも知れないけど、都フェスのような企画ものでもカットなしで演奏する姿勢は原田さんの意気込み感じます)
この時点で16時回っていたので、アンコールはさすがにないかなと思いきや、出血大サービス。
素晴らしいヴォカリーズのアンコールあり!!
ε= o(´〜`;)o 満腹なり(笑)
今日のNJPは、前述したとおり粗さもあったけど、とても良かった!!
「新クラシックの扉」時代を彷彿させる好演♬︎♡
弦楽器は、14-12-10-7-6(ヴァイオリンを左右に振り分け、低弦を下手に置いた対向配置)
プログラム的は16型欲しいような気がするけど、定期ではないこうした公演だとこんなものかな。
ホルン…今日は安定(アシなし)…首席は誰かしら??(ゲスト…どこかで見たような…(・・*悩)。。oO)
木管は、オーボエの金子さん、クラリネットの重松さん、ペレスさんは降り番だったけど、今日乗っていた方も良かった!!
ラフマニノフでのクラリネットは、マジ感涙ものでした!!
金管は粗さもあったけど、大迫力!!
打楽器はどの曲でも大活躍!!
皆さん素晴らしい仕事してました♩♩♩
指揮者の原田慶太楼さんは、実演ではお初でしたが、プログラムが原田さん向きってのもあり、かなり良かったです♪♪♪ ヽ(・ˇ∀ˇ・ゞ)
NJPも若きマエストロを引き立て、最近のNJPにしては珍しく終演後、楽員の笑顔もちらほら。
マジでプレミアムなコンサートでした(*b'v・)b+。
2019.2.20(WED)
14:00
東京芸術劇場コンサートホール