新国立劇場バレエ団 ヴァレンタイン・バレエ | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

 

【2月18日(土)14:00

第1部

『テーマとヴァリエーション』

小野絢子、奥村康祐


第2部

『白鳥の湖』第3幕より 黒鳥のパ・ド・ドゥ

木村優里、渡邊峻郁

『ソワレ・ド・バレエ』

池田理沙子、井澤 駿

『タランテラ』

米沢 唯、福田圭吾
 

第3部

『トロイ・ゲーム』

八幡顕光、木下嘉人、小柴富久修、清水裕三郎、中島駿野、林田翔平、宇賀大将、八木 進
 

指揮:ポール・マーフィー
管弦楽
:東京交響楽団
 
 

コンサートマスター:水谷 晃

ピアノ:菊地裕介

 

第1部 テーマとヴァリエーション

音楽
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付
ジョージ・バランシン
装置
牧野良三
衣裳
大井昌子
照明
磯野 睦
 

第2部  パ・ド・ドゥ集

「白鳥の湖」第3幕より 黒鳥のパ・ド・ドゥ(18日)

音楽
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付
マリウス・プティパ

ソワレ・ド・バレエ

音楽
アレクサンドル・グラズノフ
振付
深川秀夫

タランテラ

音楽
ルイス・モロー・ゴットシャルク/ハーシー・ケイ
振付
ジョージ・バランシン

 

第3部 トロイ・ゲーム

音楽
ボブ・ダウンズ、バトゥカーダ
振付
ロバート・ノース

 

 

 

 

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新国立劇場バレエ団のヴァレンタイン・バレエ

通常の公演だと降り番のダンサーが出る関係上、主要メンバーが一堂に集うこうしたガラ公演は、新国立劇場バレエ団のファンとしては、貴重な機会。

ひとつの公演で唯姫も絢子姫も観れるなんて本当に贅沢ですから‼

また、演目も踊りの見せ所満載なので、お得感もあります(笑)

 

さて、

第1部「テーマとヴァリエーション」から小野・奥村コンビの踊りを中心に、新国ダンサーが見事に華麗な踊りを繰り広げ、観ているこちらも終盤には、感動のあまり涙がぽろぽろ(˘•̥ω•̥˘)

新国バレエの神髄は、ここにありって感じの堂々とした踊りにこのバレエ団のクオリティの高さを感じます。

 

第2部は、ソロを中心とした技巧的にも難しい演目

一番バッターの黒鳥のバ・ド・トゥを踊った木村優里さん。

その気品ある姿とオーラ、完璧なテクニックに支えられた踊りに魅入られ、彼女のプリンシパル昇格も近いのではないかと感じさせるほど見事な踊りで、終盤の連続ターンには、鳥肌が立ちました。

パートナーの渡邊さんも黒鳥に誘惑される王子を見事に踊り切ってました。

ソワレ・ド・バレエを踊った池田理紗子さん。

クリスマスのシンデレラ公演では、かなり手厳しいコメントを書きましたが、今回は、彼女の持ち味でもある優しさを感じさせる優雅な踊りに魅了させれました。

木村さんのシュッとした踊りとは対照的な柔らかい踊りは癖を感じつつも、それが彼女の愛らしさに繋がり個人的にはgood(`・ω・´)b

技術的にもターンを優雅に決めとても良かったと思います。

今月末のコッペリアなどかなり期待できる予感も。

井澤さんに関しては、相変わらずの安定した踊りでうまく池田さんをサポート。さすがです‼

タランテラの米沢・福田コンビに関しては、もう完璧‼

どんな誉め言葉も彼女や彼の前では、虚しくなるほどの見事な踊りでした。

個人的には、米沢さんは、ドン・キホーテのキトリのような活気あふれる役柄が似合うと思っているので、タランテラは見事にハマっていました。

タンバリン片手に踊る唯姫は、本当にキュート。

あー新国バレエ観れて幸せと思う瞬間です(もちろん他の方もです‼)

踊りとは、関係ないのですが、タランテラでピアノソロを担当したのが、菊地裕介さん(開演前にショパンの練習曲をさり気なくさらっていたのを聴いて、うまいピアニストだけど、誰だろう??って思ってました)。

この1曲のため彼を呼んだとは、何とも贅沢‼

菊地さんが弾く弾むようなピアノの音色が米沢&福田コンビの踊りを更に盛り上げていました。

 

マーフィー率いる東京交響楽団の出番は、第2部まで。どの曲も素晴らしい演奏を聴かせてくれてました。チャイコフスキーのテーマとヴァリエーションも盛り上げ方が上手く(しかし、この曲後半は、映画「ライトスタッフ」の音楽にそっくり)、グラズノフの四季や特に通常のコンサートで聴く機会がないタランテラが聴け大満足でした。

 

第3部は、

男性ダンサーによるセクシーで力強いダンスを堪能させていただきました。

日ごろ、バレエの場合、女性ダンサーが華となり目立ちがちで、男性ダンサーは縁の下の力持ち的な存在ですが、こうして男性ダンサーばかりの踊りを観ると新国バレエの男性チームのレヴェルの高さを改めて実感させられます。

出だし組体操??的な感じもしましたが、男性だけのダイナミックな踊りは、近未来風でもあり、古代ローマの奴隷たちがコロシアムで戦う姿も想像できたりと、いろんな観方ができ面白かったです。

またカーテンコールが大喜利ぽく観客を最後まで楽しませようとするダンサーの意気込みが伝わり、新国バレエダンサーの男意気を感じさせてもらいました(笑)

音楽はテープ音源。

パーカッションのドンドコって響きが終演後も耳に残りました。

 

 

2017.2.18(SAT)

14:00

新国立劇場オペラパレス