J.S.バッハ(L.カイエ編)
小フーガト短調BWV578(オーケストラバージョン)
ジョンゲン
オルガンと管弦楽のための協奏的交響曲op.81*
ムソルグスキー(ラヴェル編)
組曲「展覧会の絵」
指揮:シーヨン・ソン
オルガン:三原麻里(MUZAソリストオーデション2014合格者)*
コンサートマスター:水谷 晃
この日は、もう一つのコンサート
神奈川フィルの定期演奏会県民ホールシリーズと悩みに悩みましたが(マドンナの宝石間奏曲がどうしても聴きたくて)、滅多に聴けないジョンゲンの協奏的交響曲が聴けるとあって、結局こちらをチョイス。
(神奈川フィルは、県民ホールっていうのもネック…アクセスの悪さ・音響面など…これがみなとみらい、または県民ホールでも小泉さんでなく川賢さんなら、神奈川フィル聴きに行っていたと思います)
この日は、神奈川フィル以外にも首都圏各所でマチネのコンサートが多かったのもあり、また東響の名曲全集にしてはジョンゲンなどマイナーな作曲家を取り上げたのと指揮者のソンさんの知名度の低さからかミューザはガラガラ(こんなガラガラなミューザは、はじめてでした)(๑°ㅁ°๑)‼
後半の展覧会の絵をもってしても集客には及ばなかった感ありでした↓↓↓
さて、演奏の方は
1曲目のバッハの小フーガ。
オルガンの曲で同じバッハのトッカータとフーガと同じくらい有名ですが、往年の名指揮者ストコフスキーなどがオーケストラ用にアレンジし、そちらもCDなどで聴く機会もあると思いますが、ソンさんが取り上げたのがカイエ版(オーマンディが録音していたような…)という滅多に演奏されない方(こちらも今回のコンサートのお目当て)。
ストコフスキー版も壮麗な編曲ですが、カイエ版の方も豪華絢爛・。♪*+o
4分ほどですが、木管からはじまり徐々にオケの厚みを増し、最後は盛大に終わり、聴き応え十分。正直この1曲で大満足‼
東響から見事な音色を引き出すソンさんの手腕もお見事‼
指揮姿も美しく(指揮姿が美しいと演奏も素晴らしいという持論が…)優美でカッコイイ指揮姿にうっとり(人‘ー‘☆).:゚+
シーヨン・ソンは、韓国の女性指揮者で、2006年にショルティ国際指揮者コンクールで優勝、2007年には、マーラー指揮者コンクール上位入賞、欧米のオケの客演もあり、2014年より韓国のキョンギョ・フィルハーモニーの音楽監督に就任し、これからが期待できる指揮者です♪♪
本日お目当ての2曲目、
ジョンゲンのオルガンと管弦楽のための協奏的交響曲.•*¨*•.¸¸♬
全4楽章、40分ほどの大作で、三原麻里さんが弾くミューザのオルガンの響きとソンさん率いる東響の織りなす壮麗な響きが会場を満たしますが、正直、曲の魅力は今ひとつ(。´•ㅅ•。)↯↯
オルガンの重厚な響きと比較的大きめな編成のオケで音量はそれなりにあるのですが、会場内を見渡すとかなりの方がすやすやモード( ´-` ).。oO
全曲弾きぱっなしの三原さんのオルガンは、素晴らしいのですが、曲そのものが、音量の割には、旋律に魅力が欠ける…そんな感じです。
この曲を知らない人が多かったのか、第1楽章のあとパラパラ拍手もあり、終始、馴染みのないこの曲に聴いている方も乗り切れない感がありあり。
終演後も「あっ‼終わったの⁇」って感じで、お義理ポイ拍手。
個人的には、この曲の聴きどころであるトッカータ(フィナーレ)の輝かしい響きを実演で聴け(この音響を小さいスピーカーのミニコンポやヘッドホンで聴くポータブルプレイヤーでは再現するのは不可能)、第3楽章のオルガンとオケの神秘的な響きの掛け合いも実演ならではと、満足する演奏だったので、もうちょっと会場の反応が良ければなぁと残念でした(*´・ω・)...
(第2楽章が些か冗長すぎたような気もする)
休憩を挟み後半は、
ムソルグスキー(ラヴェル編)の展覧会の絵♬♡
正直、前半が聴きたかったので、こちらはそこまで聴きたいって気もせず…このまま神奈川フィルを聴きに県民ホールへ行こうかと思いましたが、ちょっと時間的に無理そうなので諦め、ソンさんの展覧会の絵を聴くことに。
正直、気持ちが展覧会の絵を聴きたいモードでなかったので(この日は、朝から全てのことに気乗りしないモード全開で、心のアンテナの感度も頗る悪かった)、集中力や感銘度は悪く、ぼけっ~と聴き流し(´ ▽`).。o♪♪ ボケ~
ぼけっ~としながらも、ソンさんは、キビキビと曲を運び、各曲のキャラクターを描くのも巧みと感じましたが、なんせ心のアンテナの感度が著しく低いので、感動に結びつかず。
やっとキエフの大門で、ソンさんの見事な棒さばきによる盛り上げ方の上手さにそこそこ感動するものの、曲に対する共感がないので、個人的にはもやもや感が残ったって感じです(´・ω・`).。oO
ただ、そんな状況でも演奏は良いなぁと感じたので、展覧会の絵モード全開だったら頗る名演だったかも‼
本当にその日の気分って大事だと思います(⸝⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝)♩
東響は全体的には、健闘するものの、弦が薄く(この日は、14-12-10-7-6、演目の割には弦が少ないような気もしますが)感じ、展覧会の絵では、木管もついていくのが精いっぱい的な箇所もあり、金管はまぁまぁって感じでした。
これは指揮者のソンさんの問題というより東響のコンデションだと思います。
機会があればソンさんの指揮で別の曲を聴いてみたいものです(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
結局、一番良かったのが小フーガ(出来ればアンコールで演奏して欲しかった。1回だけは勿体ない‼)かな(o^―^o)ニコ
それに次にいつ聴けるかわからないジョンゲンの協奏的交響曲が聴けたことは、大収穫‼
心のアンテナの感度悪いわりには、概ね大満足でした(๑•̀ㅂ•́)و✧
2017.2.4(SAT)
14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール