ブルックナー
交響曲第8番ハ短調WAB.108(ノヴァーク版)
指揮:ピエタリ・インキネン(首席指揮者)
コンサートマスター:扇谷泰朋(日本フィル・ソロ・コンサートマスター)
ソロ・チェロ:菊地知也(日本フィル・ソロ・チェロ)
*インキネンさんの希望により、当初発表されていたハース版からノヴァーク版に変更になりました(この版替えを残念がる方多かったみたいですね…ハースとノヴァークの違いが、今ひとつわからない木さん的には、そこまで残念ではなかったのですが、一度は実演でハース版は聴きたかったかなぁ)。

昨年聴いた日本フィルは、定期は1回のみ(4月のインキネン東京定期)で、定期以外の落穂拾い的な日本フィルのコンサートだったので、久しぶりの日本フィルの東京定期.•*¨*•.¸¸♬
しかも、サントリーホールも昨年7月(都響スペシャル)以来の久しぶり。
(サントリーホールは、改修に入るのでまた暫く遠のきますが…)
今日は、川賢さん神奈川フィルのみなとみらい定期も重なり(こちらはハチャトゥリアンのフルート協奏曲、ラフマニノフの交響曲第3番など大好きロシア音楽三昧)悩みに悩みましたが、久しぶりの日本フィルの東京定期であることと改修前のサントリーへも行きたかったので、こちらをチョイス♩¨̮⑅*♡
川賢さんインキネンさんに浮気してごめんなさい(m´・ω・`)m ゴメン…
さて浮気相手(笑)のインキネンさんと日本フィルは、ブルックナー交響曲第8番のみ‼
インキネンさんのブルックナーと言えば2015年4月の7番を聴きましたが、恐ろしいぐらい遅いテンポ(前半はヒューイットをソロに迎えたブラームスのピアノ協奏曲第1番という長大なプロで、後半ブルックナーでは、聴く方もかなりの集中力と気合いが必要だった)で、聴いているこちらも、もうちょっと早くても良くないかなぁと思いあまり感心しなかった記憶があります♪♪
そんな訳で今回の8番も極遅テンポが予想されます...♪*゚
しかも、金曜日の公演(ご存知のとおり日本フィルの東京定期は、金曜のソワレと土曜のマチネがあります)が、twitter等でもあまり評判がよろしくない(´・_・`)
一抹の不安を持ちつつ土曜日は、プレトークもあるので、早めにサントリーホールへ٩(๑≧∀≦๑)وgo!
舩木さんのプレトークで、今日の押さえどころチェック(ワーグナーの指輪の面影、弦のトレモロを注意して聴くなど)φ(..)メモメモ
途中トイレにも行けないぞと気合を入れ、ブル8という大作に臨みます೨̣̥*♪
全曲聴き終え、
ネーバーエンディングブルックナーって感じ.•*¨*•.¸¸♬
終始ゆったりしたテンポを崩さず(演奏時間は90分くらい…)、巨匠風の演奏かと思いきや透明感ある響きは、インキネン流(そこに往年の巨匠のようなコクみたいのは希薄…そこは評価の分かれ目かも‼︎)♬.*゚
インキネンさんの得意とするシベリウスに通じ、両作曲家の共通する森感の表現は、お見事‼︎
サントリーホールにいっぱいに広がる豊潤な響き身を委ねるのは、本当に至福の時(*˘︶˘*).。.:*♡
各楽章ともスローテンポなので、一つの楽章を聴く毎に、聴いてる方の集中力も半端ないのですが、それは演奏する方も同じで、日本フィルの集中力は素晴らしく、丸山さんをはじめとするホルン・ワーグナーチューバ群のここぞとばかりの勇壮な響きや(女性の奏者が多いのに凄い!!)、クリストーフォリさんや藤原さん率いるトランペット集団やトロンボーン集団の力強さ、柳生さんの重厚なテューバ、盛り上げどころの打ち込みが見事なティンパニのパケラさん、静かな場所での煌めく真鍋さん(フルート)、松岡さん(オーボエ)、伊藤さん(クラリネット)、(ファゴットは、田吉さんかしら??)の美しい木管群、厚ぼったくならず透明感がひときわ光った弦楽器群(トレモロが本当に美しかった)など、インキネンさんに応えようと必死になり、演奏している日本フィルメンバーを見てるだけでも、目頭が熱くなります(´•ω•̥`)
特に指揮もオケもノリはじめた第三楽章から終楽章にかけては、スケールも豊かで、インキネン&日本フィルの真骨頂でした(*^^*)♪
前日では、遅いテンポからかオケにも瑕が目立ったりしたようですが(フィナーレの終結部がズレるなどもあったらしい)、1日(実質的には半日)で、修正し、土曜定期では、見事演奏しきったインキネン&日本フィルに感動(´+(エ)+`)ウゥ
結果的には、杞憂に終わる名演(*ˊ˘ˋ*)♪
全てのプログラムが対向配置って訳でなく、曲によってスタンダードな配置にするなど、臨機応変するのがインキネンさんらしい♪
奇しくも一年前に、スクロヴァ翁と読響で同じブル8を聴き、あんな素晴らしいブル8はなかったと未だに感慨深い演奏でしたが、一年後に聴いたインキネン&日本フィルのブル8も、それに匹敵するくらいの名演(スクロヴァ翁の場合、指揮をしている姿が自体が有難い)でした(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
もちろん解釈には違いもあり、一概に比較するのは難しいのですが、インキネンさんみたいな若い世代のブルックナーは、従来型の巨匠風とはひと味も違ったフレッシュなブルックナー像を打ち立て、これからの益々楽しみになります(*Ü*)*.¸¸♪"
オケの熱さと金管(特にホルン)の見事さでは、今日の日本フィルの方が昨年のスクロヴァ翁と読響より(あの時はホルンが安定しなかった)1枚上だったと思います(*b'v・)b+。
大満足の90分⸜(๑⃙⃘'ᵕ'๑⃙⃘)⸝⋆*
川賢さんからインキネンさんに浮気した甲斐ありましたง(๑´Ủ`๑)วⓦⓦ
2017.1.21(SAT)
14:00
サントリーホール