第19旅第5章:大沢駅 | もこ太郎の平成阿房列車

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私を乗せた2両編成の719系は、板谷駅 をあとにした。
峠駅を過ぎ、勾配をくだってゆくのを感じながら最後の目的地にたどり着く。

大沢(おおさわ)駅



ここで下車した乗客は私1人。
列車に乗り込んだ人間は0人。


上越線にも同名の駅があるが、こちらの大沢駅は、秘境駅ランキングにかろうじてランクインしている。
この駅も板谷駅と同じく対面式ホーム2面2線を有しており、やはりホームはスノーシェードに覆われている。



板谷駅と異なるのは、下りホームの真ん中に、プレハブの小さな待合室が置かれている事くらいであろうか。





一見この駅でも駅寝ができそうだがよく見ると、待合室の近くにトイレが無い。
この駅で一夜は過ごしにくそうだ。

駅の出口に向かってみる。



スノーシェードに覆われた引き込み線に沿って歩道が舗装されており、出口はスノーシェードを抜けたところにある。
この辺は峠駅や板谷駅と同じパターンだ。
スノーシェードを抜けると、朝日が眩しく降り注ぐ。
今日の米沢地方は快晴である。



真っ直ぐ進むと右手に出口が見えてくるが、さらにその奥には旧ホームが身構えている。
まずは旧ホームに向かってみよう。



4つの駅の中で、この大沢は一番旧ホームの状態が良さそうである。
地元のボランティアが手入れなぞしているとは思えないが、それほど旧ホームに雑草が生えていない。
しかし旧駅名標は、他の駅と大差無いほど酷く赤錆びていた。



小さな駅舎も残されており、トイレまで使える状態で残っていた。



一応、この駅にはトイレはあるようだが、ここで駅寝した際は待合室からトイレまで300メートル程の距離があり、改めてここでの駅寝はお勧めできない。
待合室のベンチは寝心地が良さそうなのだが。



本線のスノーシェードの上にのびている道が、大沢駅の出入口である。

少し駅前探索をしてみよう。



出入口付近すぐのところに民家が構えており、道をまっすぐ進むと丁字路にたどり着く。
その丁字路に沿って民家が寄り添うように建ち並んでいるが、とても静かな場所である。

民家の列の中に、公民館であろうか?なかなか立派な茅葺き屋根の建物が一際目立って佇んでいた。



こういう光景を見ると、いかにも北国にやって来たという印象を受ける。
真夏に訪れたことを少々後悔する瞬間である。

この大沢駅は、4つの駅の中で一番地味な印象であったが、山形線のスイッチバック遺構巡りをする際は4つの駅全てに降りたって欲しいものである。
人気も殆ど無く、ゆっくりとスイッチバックの遺構をたしなむことができるであろう。

これにて、今回の阿房列車の目的は達成できた。
あとは帰宅するだけだが、来た道と同じ道を帰ってゆくのはつまらなく感じる。
それが私の性分である。


8時16分
まずは、福島行き上り列車に乗り込み、一駅移動する。

そこは、昨日も訪れた峠駅。
ここで、駅の近くで湧き出ている地下水「峠の力水」を頂く。



8時41分
峠駅の余韻に浸る間もなく、米沢行き列車に乗り込んだ。


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