今日は、お家でゴロゴロしてたので、すっかり遠い昔のようになった
バンクーバー五輪の録画をあらためて見てました。
何度 見ても、何度 聴いてもラフマニノフの「鐘」は良い。
グリーグみたいな、あの鬱陶しいほどの繰り返し
ラベルの「ボレロ」みたいな、いま何小節目?ってくらいの。
でも、そんな名曲にも勝るほど良い曲だって改めて思えた。
それが、多分、浅田真央の演技力なんだろうけどね。
「鐘」って言葉を聞くと、イメージするのは教会で鳴り響くような
明るい中にも荘厳な、神聖な音色。
プッチーニの「蝶々夫人」に出てくる「鐘」のような悲しい音色。
でも、ラフマニノフの「鐘」って怒り、悲しみ、そんな音色に思えた。
ラフマニノフの描いた「鐘」を調べたくなった。
私自身はガーシュインはとても近代音楽家の中で好きだけど
「ラプソディ・イン・ブルー」は私の最も好きな曲だけど
キムヨナのガーシュイン聴いて、作風が同じだなぁ・・・と思った。
その後の、浅田真央のラフマニノフ聴くと、
あ、ラフマニノフっていろんなジャンルの曲を作れるんだなって。
後世に残される素晴らしい音楽なんて、たくさんあるように思えるけど
本当はもっともっとたくさんあって、埋もれていて、その中のひと握りだけが
今の時代、これからの時代に引き継がれ、残されていくんだな。
人々の心に、記憶に残る、そんな名曲、そんな競技を見せてくれた
浅田真央選手に本当にありがとう、お疲れ様をここで伝えとこう。
【余談】
キムヨナはやっぱり完璧、パーフェクトで素晴らしかったなぁ。
この前、NHKで「史上最高の闘い」みたいな特集をしていて
キムヨナのことも前より好きになったな~
14歳で30点以上の大差で負けて、浅田真央を目指してやってきて
自分にはトリプルアクセルは挑んでも跳べないのに浅田は特別だって
完成度や表現力に磨きをかけて、ちゃんと点を獲りに行った彼女は素晴らしい。
いろんな重圧の中で、自分をしっかり持って、最高の演技を
最高の瞬間に出せることは、簡単なことじゃないもんね。
それと比べると、浅田真央はジャンプの申し子ともてはやされ
金メダルに一番近い人と言われてきて、でも精神力が弱いんだね。
でも、キムヨナよりも発展途上人だなって思えた。
なんていうか、常に上を目指して、人が100%と判断しても
自分では80%と思って、120%まで自分を高められる存在。
キムヨナは現状自分のできること、加点で、完璧かつ+αのものを得た。
これも金メダリストとして素晴らしい一つの成功の道。
一方、より新しいものを目指して、次々と難度の高いものへ挑んでいく
浅田真央の意気込みも素晴らしい一つの道。
ただ、今回は成功しなかったけどラフマニノフの「鐘」が前奏曲というあたり
これから浅田真央の輝かしい未来への前奏曲になればいいな。
たくさんの感動と涙をもらった後、私もやっぱり誰かに1人でも多くの人に
感動を与えたり心に残せるような音楽を届けたいと思いました。
相手に伝えるには体当たり、心からの熱い想いがないとダメなんだと思う。
うわべっつらはすぐにメッキみたいにはがれちゃう。
他人を感動させるには、自分が感動して、自分が努力して、飾らない自分を
すべてさらけ出したらいいんだと思う。
これは、きっと恋愛でも同じことなんだと思うよ。友情にしても叱り。
飾らない体当たりの自分を見せられる相手があなたの周りに何人いますか?