今年読んだ中で気になった一冊。

ひと [ 小野寺史宜 ] ひと [ 小野寺史宜 ]
1,650円
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 法政大学に在学中、親を亡くした主人公。大学を中退せざるを得なくなり、生活資金も底をつき、

 コロッケを買って食べたことで、人生が変わっていく。

 

 主人公がわが子と年齢が近いので、親目線で読んだ。一人になっても助けてくれる人はいる。

 希望の路線を外れても道はある。

 

 確かにその通りだ。その時には感動して読んだのだが、時間が経つと思いは違った方へ。

 

 昨年と今年、読んだ本、あまりにも非正規雇用の若者の話が多かった。

 

 

 

 

 

 

『愛なき世界』は、植物を研究する大学院生の話で非正規雇用の話ではないけれど、

大学院修了はそうなるだろう。

 

就職氷河期世代の雇用に向けて政府が動き出したところだが、それは人口減少に伴う職業人口が減少するからで

あって、なんだかな。もっと人に優しい社会にならないものだろうかと、年末に思うのであった。