ありすのブログに
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また巡り来る夏の日に…
甲子園の空を見上げたのは
いつの日か
蒸せかえるほどの
アルプススタンドに
私はいた
甲子園に一番近い公立高校
そう言って選んだ場所で
息子は
甲子園への切符をつかんだ
つかんだとはいえ
彼があの日いたのは
アルプススタンドだった
相手は
ダルビッシュがいる東北高校
破れた瞬間
遠くを見つめる彼の顔は
この母の脳裏に
いまだに
くっきりと焼き付いている
甲子園の青空
そして
暮れゆく空
野球をしている子の夢は
甲子園
けれど
その前に
グランドに立つ事
レギュラーになる事
そして
野球を続ける事
そんないっぱいの思いを抱いて
たどり着く場所
甲子園には魔物がいる
大逆転を引き起こしたり
鉄壁の守備が
崩れたり
でも
甲子園の魔物は
そんなんじゃない
人を惹き付ける
とてつもない魅力の
魔物
そんな魔物に翻弄され
次の年
地区予選一回戦敗退で
彼の夏は終わった
小学校から駆け抜けた
彼の夏は終わった
ブロ友のtaranさんが
見せてくれた甲子園の空
ありがとう
鼻がツンとして
涙が出た
カッコ悪い私
母の夏は
まだ終わってはいないようだ
あの日見上げたのと同じ空
甲子園を大好きな人がいる
そんな嬉しさと
ちょっぴり
懐かしさに浸りながら
来年は
アルプススタンドで
この空を
見上げたい
ありがとう
またひとつ夢ができました