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おかねのなる木の土

このタイトル…何?って
思われたと思いますが

これは私と子供達

そして
父への思いに繋がっていきます

しばし
お付き合いください



娘がまだ幼い頃
ホームセンターで
土の入った袋を持って来て

お母さ~ん
おかねのなる木の土やて
これ買おう
おかねができたら
お母さんにあげる

そう言った


その当時
元主人の借金の返済に
追われる私の姿を
娘はしっかり見ていたのだろう

そんな娘が
差し出した土の袋を見て
思わずしゃがみこみ
娘を抱きしめ
人目を憚らず泣いた私

そんな様子を見ていたご夫婦が

お嬢ちゃん
心配しなくても
お母さんはもう
お金のなる木は植えてはるから
もうすぐ
お金がなるから

その土は買わなくていいよ…と
声をかけてくださった

そして
私の肩をポンとたたき

いいお子さんを持ったね
大丈夫…と…



そして

そんな私を助けてくれたのは
両親だった

あの時
父が生活を助けてくれなかったら
今の私はここにはいない

優しい言葉は
かけてくれなかったが
父なりの愛情だったはず


私は今
そんな父の介護に疲れ
見えない先に不安を感じ

父を邪魔者のように
そんな思いを抱いていた

四月いっぱいで退職を決めたのは
決して父のせいではないのだけれど

どこかで
父のせいにしている自分がいた

仕事と介護
自分の体と介護

どう折り合いをつければ
いいのか

わからなくなっていた

気持ちの中で
父を切り捨てようとする私がいた

この出来事を思い出した後

父の介護と
「私」との共存

これを考えようと

最期の時が来るまで
父と共にいようと

そのために
どうすればいいか

それを考えようと

そう思った


あの日の娘の私への思いに
あの頃の父の私への思いに

支えられたからこそ
私は生きて来られた


今世
親子になったことを
後悔したくない


私は
そんな風に思っている





あたちらもね