ありすのブログに
お越しいただき
ありがとうございます


難し過ぎて
よくわからない


老健入所後、二ヶ月を過ぎた頃から
「バルーンカテーテルが詰まりました」

「熱があります」

「血痰が出ました」

その度に「外来受診をお願いします」との連絡が相次いだ


老健は正式名称は介護老人保険施設

介護保険が適用される介護サービスで、在宅への復帰を目標に機能回復訓練(リハビリ)を行う施設である



介護保険での対応になり
入所中にお薬が必要だったり
検査や医療が必要な場合は
医療保険が使える部分と使えない部分があり
これは法律で決まっているのたけれど

使えない部分は
老健側が10割負担で支払うこととなる

もちろん老健には診療所なり病院がありそこの経営になり
そこの先生が入所中は主治医になる

なので、インフルエンザや簡単な検査についてはしてもらえるが
許容範囲を超えた場合は
退所して総合病院での検査になる

が、入所してからは
薬価の高いお薬が必要となったりした場合
老健が支払わなければならないので

利用者が支払う料金と国からの補助分で賄うため
利益が減るというのが単純にわかる

つまり、最低限の医療しか期待はできない

介護保険と医療保険を分けるという制度

もちろん何かあればその中で賄いますよ、というのが本来の制度的な考え方ではあるが
そうは上手くいかないようだ

入所の条件が
医療的に容体の安定した方なので、という老健側の思いもわかる

ただ、入所するのは高齢者

それも体が不自由で在宅に戻るにはリハビリが必要で、という高齢者

病気と隣り合わせじゃないの?

なぜに、介護保険と医療保険を分けるなんて考えになったんだろう
この制度にどんなメリットがあるんだろう


難し過ぎて…よくわからない


でも、看護師さんからの言葉に制度云々以前の話だと思ってしまった

「入所条件に容体の安定した方とあるように、ここは病院ではありません。夜中に具合が悪くなられると、夜勤の看護師とヘルパーは仮眠も取れずに疲れてしまうんですよ」


わかってます
わかっていますよ

でも、仕事ですよね?夜勤があるのもわかって働いていますよね?
毎晩毎晩でしたか?

それが「迷惑かけて申し訳なかったです」と言った利用者の家族に言う言葉?
それも主任の看護師さん

利用する高齢者より施設主体

利用する家族よりも自分主体


三ヶ月後、再度入所をお願いしたいために
言い返したい気持ちをグッと押さえ、謝ったけれど…

その看護師さんがどんなつもりで、そう言ったのか

それも難し過ぎてよくわからない


在宅復帰を目指し、少しでも歩けるように、つたい歩きでも…と思ってお願いしたが

特養には入りたくないという父の希望と
ずっと家での介護はたいへんだという私の思い

三ヶ月毎に老健入所で繋いでいくのが、お互いのためになると思ってはいるが

どうすれば良いのか
それも難し過ぎてよくわからない

そんな中での父の退所

これからどうなるのか…

介護保険と医療保険の間で
まるで板挟みになったような気分でいる




人間って
たいへんやなぁ