秋の日射し
暑い暑い夏が
通り抜けた午後のひととき
時の移ろいは
あまりにも
速くて
幾度となく
見送った夏に
今年もまた
別れを告げて
秋の日射しのなかで
まどろみながら
僕は
残された時間を
神様に
尋ねてみる
数を数えられない僕に
神様が
教えてくれた
僕が
もういいよと
思う日まで
僕が
お空に帰ろうと
思う日まで
それが
僕に残された時間だと
それは
僕が生きているという証だと
お母さんにも
教えてあげよう
秋の日射しの午後
気の早い
冬支度をはじめた
お母さんに
ありがとうも
一緒に
窓から見たお空には
お母さんの
大切な
いっぱいのみんなが
いたことも
教えてあげよう