しらじらと
夜が明けるころ


耳元で



起きて




優しい声




ねぇ
起きてよ



甘えた声




そっと
耳たぶを噛まれ


頬擦りに

目が覚める




もう少し
このままで

もう少し
一緒に



もう少し
まどろみ



幸せな時間を


そっと
抱きしめて




ん?



そんな思いは
あぶくのように
消え去り




優しい声は

甘えた声は










おらおら
おかあちゃん


起きんかい



起きて~
起きて~

起きろ~



優しい甘噛みどころか



頬を
がぶりと


とめ~



噛まんといてんか~!


とめ~

起こさんといて~!




そう

私にささやいたのは



とめ


とめでした


なんや


とめやったんか…


夜も明けきらぬ時間に


猫に起こされ

フードを用意する私




これも
幸せな瞬間か…



海老蔵が良かったな…





夜は

これな