笑わないでね

私の夢を



大好きな

大好きな


人と



これからも

時間をともに

紡いでいくこと



もう
これ以上

大切だと思える人に

出会うことはないと
思ったあの日


私の中の
小さな夢は

芽を吹いた


小さな蕾を
そのままにして



いつか
咲こうと

待ち焦がれ



いつか

いつかが


いつもになって



咲かずとも

枯れることなく





蕾のままで

蕾のままで


また
それも

楽しかろうと

誰かが笑う





笑わないでね

私の夢を



偶然も必然も

何もなく



ただ
ただ

夢として



蕾をつけた


ただ
ただ




それだけのことだから




西に帰るお日様に

また明日ねと

手を振るように




私の夢にも


また明日



また明日ねと


手を振って




ただ

ただ



それだけのことだから







笑わないでね


小さな夢を




笑わないでね





空色の猫が

ふっと


微笑む



笑わないよと

そっと
微笑む