初めてのオーデから数ヵ月後。


確かだけど連休が重なってた時で

家で一人ごろごろしながら某動画サイトを見ていました。

すると、携帯がなって相手を見ると事務所のスタッフ。

時期的にオーデの結果かなー、落ちたってことの連絡かーと

思いながら電話に出た記憶があります。


私「もしもし」


スタッフ「あ、あのねー今すぐ可愛い格好して○○(駅名)に来て!」


私「は?何でですか」


スタッフ「こないだのオーデ受かったんだよー、良かったねー」


私「…は?」


本当にこんな感じでした。

いきなり来い!って言われたんですね。

その時は事務所も入りたてで来いっていわれたら

何が何でも行かなきゃ行けないと思ってたんで

急いで支度して待ち合わせ場所の駅へ行きました。

あのころの自分凄い。今だったら多分やらない。


そして、待ち合わせ場所でスタッフの方を待っていると

人ごみから可愛い女の子を連れたスタッフが。

私は前も書きましたが人見知りなので、その女の子に対して

明るく振舞うとか出来ませんでした。

確か自己紹介して頭下げたくらいでしたね、私。

今思うと超態度悪かったと思います。

しかも、私身長低いんでその子に小学生だと思われてました。

いくらなんでもそれはない。


そして、タクシーを呼び三人でそこに乗り込むと

一気に沈黙が私たちを襲いました。

気まずいのなんのって。私はこういう見るからにリア充オーラ出してる

女の子とするような話なんぞ知らんし、スタッフは窓見てるし。

沈黙に揺られ30分。ようやく小さいスタジオにつきました。

レッスンをするような場所に入ると、可愛らしい女の子が沢山いらっしゃって。

でも、そのこたちは皆で楽しそうにしてるわけじゃないんですよね。

何人かで固まってる子たち(同じ事務所と思われる)も居るけど、

なんとなく皆張り詰めたような空気があって。

私は荷物を置くとすみっこに座って携帯で嫁の画像見て

脳内でいちゃいちゃしてました。つまり現実逃避です。


ちなみに、ここの時点では私(後に聞くと皆)何をするのかー、とか

何も知らないよ状態です。

私も本当何するかなんて知らなかったので怖かったですね、ひたすらに。


すると、なんか髭生やしたお偉いさんちっくな方が二人やってきて、

集合みたいなのをかけられました。幼稚園かよって思ったけどそこには

もちろん突っ込まずにわらわらと集まります。

すると、二人のうちのでっぷりした方がなんか説明をはじめました。

確かこんなことを言われた気がします。


「えー、キミたちはこの間のオーディションにみごと勝ち抜き(うんたらかんたら)

 それはとても誇らしいことで(うんたらかんたら)キミたちには、これから

 ○○○○(ユニット名)として、頑張ってもらうからな。ちなみに、主な仕事は

 地下でのライブ、あとは雑誌やオンラインゲームの声優など、幅広く活躍

 してもらいたいと思ってるから、頑張ってくれ」


今から言っておきますが、ここで言っているオンラインゲームの声優の仕事は

結局来ませんでした。あくまで企画の段階だったらしく…。

それが企画倒れになったらしいです。思っていたよりも、ユニットの人気が

出なかったことが原因だと私は思っていますが…。


で、話は戻りますが二日後に早速初ライブがあるから

これから教えるダンス、歌を完璧に覚えて欲しいと言われました。

私はこの時点で無理だろと思っていましたが、皆もそうだったとか…。

で、ダンスの先生が来て早速練習スタート。

ちなみに、練習した曲はオリジナルではなく某有名アニメ曲のカバーです。

で、ダンスが進んでいくうちに立ち位置などが決まっていき(私は後ろの端から二番目くらい)

なんとかカタチになってきたところで、その日は終了。


練習が終わると皆携帯のメアドなどを交換し始めましたが、

私はそこに入れずアニメショップに寄ってから駅へ行き帰りました。


これが全てのスタートの瞬間だったと思います。

そしてこの日の明後日がライブの本番なんですが、私は練習しませんでした。


ちなみに、私の背の低さからメンバーの子たちには

同じ事務所の子の妹がついてきてしまったんだと思ったらしいです。

今でも思い出すと腹立たしい。