【グロテスク】

ちょっと前に読み終えてました。
これも借り物です。
かなり忘れ掛けているけど、記録として・・・
東電OL殺人事件をモチーフにしたフィクション
語り手である名も出てこない姉の私
美しき怪物である妹のユリコ
同級生の和恵に同じく天才同級生のミツル
この姉が読者に語りかける口調がまず苦手な感じだった。
殺人犯の手記やユリコや和恵の日記を織り交ぜてストーリーが進んでいき、
姉の一方的な主観で語られる。
一流会社に勤めていながら娼婦をする和恵の日記は、
電車の中で後ろから読まれたらイヤだな~と思うような描写がいくつもあった。
この手の本は読んだことがない。
何となぁく、スッキリしない。
何がグロテスクって、姉の心が一番グロテスクだった気がする。
※しかし、本来【グロテスク】という言葉はルネッサンス期の芸術様式の名称らしい・・・