かなりヤバイという事は伝わってきた
余命、急に縮んで、
心の整理がさすがに追いつかない
Day⑥ 9/6(水曜日)
MRIのみの予定
昨日に比べりゃ、楽勝ー
腹痛がひどくて、ロキソニンもあまり効かず
なんとなく1日中辛かったけど、、、
そして、MRI自体はもうけっこう慣れっこなんだけど
今日は初めて『飲む造影剤』も併用
まずくはないんだけど、
量が多くて飲むのがうっぷ〜だった
ダンナとママンも面会来てくれて、
いろいろ世話焼いてくれたり
他愛もない話をするのが
嬉しくてたまらなかった
Day⑦ 9/7(木曜日)
朝から腹痛はけっこうあって、
現在の絶食に加えて7時から絶水もー〜
元気な頃だったら絶食はもちろん、
絶水なんて辛くて辛くてたまらないだろうけど、
絶食にもさすがに慣れてきたから
あまり辛くなっかった
今日は去年の健康診断でかなり酷い目にあった
『胃カメラ』検査
ものすっごく緊張したけど、
眠れるお薬してもらったら
気付いたらベッドの上だね〜
比べ物にならない楽チンさっ
ママンが面会に来てくれたんだけど、
何を喋ったかも全く覚えてない
常に瞼が閉じそうで、
言葉もたどたどしかったらしい
変な事言ってなくて良かった〜
Day⑧ 9/8(金曜日)
待ちに待った『治療の日』
ERCPと言って、
胆管、膵管の内視鏡検査も兼ねつつ、
詰まってるところに
スタントを留置してくるというものらしい
これで胆汁が流れれば、
この全身真っ黄色を脱出出来るらしいから、
かなり期待してる
今日も朝から絶食、絶水だけど、
治療の為だし頑張れる〜
しかも今日はあまり腹痛もない
そんなポジティブモーニング
だったところに〜
外科のM先生が初登場
今、外科⁉️なんで⁉️
よく分からないうちに4人部屋なのに
ドンドン話し続ける先生
『胆管癌の部分の切除はかなり難しく、
8〜10時間ほどかかります。
手術での死亡例もあり、
かなり危険な手術です。
乳ガンの余命が1年未満の方にはあまりやりません。
ただ乳腺外科の主治医のS先生とは仲が良いんで
頼まれたらやります。
手術をするといっても
根治の為のものではありません。
その後抗がん剤治療もあるでしょう。』
『先生、あたし、胆管癌なんですか』
『今日の検査の結果等見ないと
確かな事は言えませんが、
この速さで大きくなるのは
間違いなくガンでしょう。
胆管癌なのか、
はたまた膵臓癌なのか。
ネットで調べればいくらでも
予後の事は出るでしょうけど、
このままなら1.2ヶ月。
手術したとして膵臓癌なら5年生存率18%位。
胆管癌だと30%位です。』
あたま、真っ白。
急な事で、
言われた事に間違いがあるかもしれないけど、
だいたいこんなような事を言われたと思う。
急に、ホントにヤバイ
『先生、私まだ生きたいです』
これだけをやっと伝えた。
その後、いけないと分かってても、
スマホで調べまくる
ヤバイ言葉や数値しか入ってこない
ホントの結果が出るまで、
ネガティブな方に引っ張られちゃ、ダメだ
言い聞かせて、調べるのを止めた。
そんな中、ある意味楽しみにしていた
『治療』スタート
ERCPという内視鏡的逆行胆管膵管造影ってのと
内視鏡的ステント留置術
昨日と同じくすぐに眠れて、
気がついたらベッドの上だった
ダンナとママンが、
ちょうどよく面会に現れる。
予定ではダンナ1人の面会だったのに。
ママンも仕事後急いできてくれたみたい。
何か、察知したのかな?
正直ダンナには、すぐに話さなきゃと思ってたけど、
ママンにはすぐに伝えるべきか迷ってた。
1番心配して、1番取り乱すのが
ママンだと痛いほど分かっているから。
もっとちゃんと結果が出てからとかでもいいし、
ただでさえこんなに心配かけてるのに、
不確定のうちに言って心配かけるのは可哀想だ。
けど、2人一緒に来てくれたのも運命かなって思って、
今日聞いた内容を伝えた。
ママンはあたしの手を握り続け、
手は汗でビシャビシャ。
『また人で聞かせちゃってごめんね』って
言いながら涙ぐんでいたけど、
ママンは何も悪くない。
とにかく、ごめん、頑張る、と伝えた。
ダンナは黙って聞いてたけど、
つい先日亡くなったダンナのお父さんも
手術の出来ない胆管癌だったから、
同じ病名に、かねりこたえてたと思う。
『まだ全ての検査結果が出た訳じゃないしな』って、望みを繋いでいるように見えた。
ごめんね。
こんなに心配かけて。
ごめん。。。
それしか、もう出てこない。