しまなみ海道を渡り終えると、そこは
尾道。

※遠くに見える橋がしまなみ海道最後の橋、尾道大橋

午後2時前くらいになってしまいましたが、ここらでお昼ごはん。



尾道ラーメン。

数日前のラジオ番組で、出演者の方が今食べたいモノということで「食べたい」と言っていた。

そんなのを聞くと、一度は本場で食べてみたくなる。

鯛で出汁をとった、背脂入なのにそんなにシツコクない醤油味。


この時間だというのに、ここでも結構な行列。
で、お店には駐車場がなくて
近くのコインパーキングも満車状態。

妻と息子に並んでもらって、パーキング探し。

美味しいモノをいただくのも大変ですね、ははは。

ごちそうさまでした。
食べ終わった後は···。

最後の訪問地へ。


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その日の帰り道。神社の階段の上で、一夫は一美めがけてコーラの空き缶を蹴飛ばした。

驚いた一美は階段から落ちそうになり、一夫は押さえようと抱きつくが、二人はそのまま転げ落ちた。

しばらく立ち二人は意識を取り戻しそれぞれの家に帰るのだが


二人の体が入れ替わっていることに気づき愕然となる。


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この一節が何かわかりますか?


2年前に亡くなられた大林宣彦監督の尾道3部作の最初の作品、1982年公開の


『転校生』

注、あとの2つは『時をかける少女』『さびしんぼう』


主演は、当時新人の小林聡美と尾美としのり。

思春期10代の青春映画です。


共感出来るところも多く、最後に切なくなる、そんな映画でした。


そんな思い出深い映画のロケ地にどうしても足を運んでみたかったのです。

予告編がYou Tubeにあったので貼っておきます。
 



表参道は趣きのある細い路地。




御袖天満宮。


いよいよ、ここ↓

この階段の上から


この下の方へと転げ落ちたんです。
眼下には尾道の街がひろがっている素晴らしい景色です。


階段を上る途中から、賑やかに太鼓や鐘の音が聞こえてきました。


本当は7月に神輿を担ぐお祭りがあるのですが、ここ2年はコロナの影響で行われておらず、
この日は会合があり、「久しぶりに担いでみるか」という話しが出て練習をしている
そんな偶然の時に出くわしたみたいです。

「大阪からよく来たね」っていう神様からの歓迎だったんじゃないかと勝手に思っています。

和歌
「梅の香を 愛せし公の あらたかに 縁結ばん 袖の御社」
が書かれた御朱印。

右が当時からある「転校生」を記念しての二人が階段を転げ落ちているというのをあらわしている
転校生御朱印

左側は、
実際には階段で二人が背中合わせにという場面はありませんでしたが
監督が亡くなられたのが4月10日だったということで
「新しく昨日から出させていただいている」とお聞きした御朱印です。

この御朱印に出会えたのも
奇跡かも知れませんね。

さよなら私。さよなら俺。そしてさよなら尾道。

当初の計画ではここを最初に訪れて、しまなみ海道、道後温泉、香川県、徳島、淡路島で大阪に帰る予定をしていました。

日曜日は天気が良いとの予報だったので、妻の見たいしまなみ海道を日曜日にするということで
逆回りにすることに変えました。

ですが、天気が悪いはずの土曜日もこんぴらさんでは傘を使うこともなく参拝出来ました。
そこから道後温泉までは雨は凄かったですけどね。


結果
こんぴらさんも、晴天のしまなみ海道も、尾道巡りも大正解。

あとどのぐらい出来るのかなぁ、家族3人水入らずでの想い出旅行…。

最高の想い出となりました。