ハリヤナ州グルガオン。
ミレニアムシティと呼ばれ、インドの経済発展を象徴する場所です。
農村で食べていけなくなった人たちは、都会に出てきてスラム街をつくります。
その多くは、既得権に預かれない低いカーストや外の人たち。
カースト社会では、上位の人が下の階層をいじめているというイメージがあるかもしれません。
しかし私が暮らしたこの一年では、露骨な差別は見られないかわりに、
徹底した無関心‼
があります。
ゴミをポイ捨てするインド人は日常的に見られます。
ゴミを捨てたインド人に注意すると、
ゴミ拾いで生計を立てる人がいるので、彼らの生活を保障しているのだという答え。
自分が出したゴミがその後、どういうことになるのか想像力が足りません。
大学教育を受けた人ですら、いまだに使用人を雇いたがります。
国家としての意識は国民にありますが、公共の概念はまだありません。
イギリスによる分断統治、つまりインド人どうしを支配階層と非支配階層に分けて自分たちはその上にあぐらをかくという時代のなごりもあると思います。
徹底的な他者への無関心が、カースト差別を結果的に引き起こし、いつまで解決しない原因になっています。
中国では出稼ぎ労働者の紛争が相次いでいます。
経済成長の果実が全員に行き渡らないインドは、もっと深刻です。
iPhoneからの投稿