商売の基本がモノからサービスへ、所有から利用へと向かう動きが、あらゆる業種に広がっているのは承知のとおり。
本書は、MaaS(Mobility as a Service)を中心に、Aaas(Air as a Service)、CaaS(Construction as a Service)等、様々な業界における”as a Service”の今をレポートした書籍である。といっても、MaaSが内容の6、7割を占める。
MaaSについては、そもそも定義が曖昧である。スマホの経路検索アプリに決済機能を追加したものをMaaSと言っている例もあれば、車のシェアサービスや、将来の自動運転によるタクシーなんかも指すらしい。トヨタの動きを中心に書かれているようだが、そもそも、MaaSは、自動車メーカーが手動するのかどうか。
また、AaaSにおけるダイキンの取り組み(仕事が捗るオフィスサービス、仮眠室)や、CaaSにおける日立建機の取り組み(故障予兆によるダウンタイム最小化)等が紹介されている。他には、サブスクリプションサービスにおけるラクサスの取り組み。ラクサスでは、顧客の利用データに加え、過去の商品の利用状況(きれいに使った、汚した、破損させた等)もデータとして記録し、顧客へのレコメンドサービスの他、顧客選別にも活用しているとのこと。こうしたデータ活用は興味深い。XaaSでは、データ活用は必須なのである。
日経産業新聞社が取材ベースで書いた本なので体系だってはいないが、足元の企業努力が伺える一冊である。
