月灯りの庭/詩


夜になれば
世界中に何十億もの月が昇る。
天井の月は
美しい眠りの中に消される。

一人の僕は庭に出て
夜空にある
もう一つの美しい月を見上げる。
早く愛する君を僕の月で照らしたいと願いながら。

夜空の月は
寝ている君を起こさないように
そっと窓から入り込み
僕の想いで編み込んだブランケットを優しく君にかけてくれた。