先日ご紹介しましたが、神楽坂にある割烹
小室さんに行ってきました
神楽坂の駅から歩いて10分ほど。
決して近いとは言えない距離な上に『坂』と名がつくだけ
あって、緩やかな上り坂を上がって行きます。
でも、通り沿いに並ぶ風情のあるお店の数々を
横目に進むと、案外近く感じるので不思議です
店内は10席ほどのカウンターのほか、個室が1つ。
この日は鱧の入荷が遅れた影響でスタートが遅く
なりましたが、日本酒を片手に仕込みの様子を
眺めるのも何だか楽しい・・・
コースは22,000円と30,000円とあり、私達は前者を選択。
お値段はそのままで構わないのでボリュームを控え目にと
お願いしたので、鱧ご飯ほか何品か出ないものもありました。
(それでもお店を出る頃は苦しいほどでした~)
さて、お待ちかねの1品目は、滝川豆腐に
雲丹・じゅんさいを乗せたもの。
滝川豆腐は麺のようなしつらえになっており、程よい
固さで喉をちゅるちゅるっと通っていきました。
涼やかな1品目に、ホッとする1品
続いては鱧の押し寿司。
2品目にして鱧の登場です
お次は先付。
綺麗な籠の蓋を開けると、鮮やかな緑色をしたあさがおの
葉っぱが顔をのぞかせます。
ワクワクしながら葉っぱをどけると、10品の小さくて、
でもとっても豪華なお品の数々が現れました
烏賊のすり身にトウモロコシとシラスを合わせたもの。
ほおずき。蛸の煮物。
お魚で牛蒡を巻いたもの。
ばちこを揚げたもの。←これは絶品!!
茗荷・キュウリ・大根を酸っぱく和えたもの。
ほおずきに入ったサツマイモと枝豆。
大きな海老や、稚鮎・・・
どれも見た目は可愛らしく、でもお味もしっかりしていて、
どれから食べようかな?と迷いながら存分に楽しみました
続いてはお椀です。
もちろん鱧!合わせたのはお冬瓜、上には柚子。
お冬瓜は皮のグリーンの部分まで残しているので
とっても色が綺麗でした
鮎も登場しました。
頭からガブリ!はできないほど大きな鮎で、お味も
ちょっと残念な感じ・・・
続いては半生の鱧焼きです。
炭火でご主人が1つ1つ丁寧に、絶妙な火の入れ加減で
提供してくださいます。
こちらは柚子胡椒のタレでいただくのですが、
そのままでも充分美味しくいただけましたよ~
炊き合わせもありましたが・・・
ここはあえてノーコメントとさせていただきます(笑)
青梅の甘露煮も出てきました。
お口直しなのですが、これがもぅ絶品で・・・
ここだけの話、これが1番美味しかったかも(笑)!!
続いてお口直し第2弾?!
おそうめんのようになったもずく。
リンパがキュンキュンするような酸味で、これでもかと
いうほどお口の中が洗われましたよ~
そしてお食事。
とうもろこしと海老の御飯でした
食べきれない分はもちろんお土産にしていただけます
次の日の朝食が一気に華やぎ?ました~
おこげの部分も美味しかったデス
そしていよいよ最後のデザート
アップルマンゴー・紅秀峰・桃・梨
すべてがとっても立派なフルーツ盛り合わせ
冷え冷えの大きな銀色の器もたいそう立派でした
お会計は日本酒3合と合わせて60,000円弱。
・・・う~ん・・・
そのお値段ほどの満足感は、正直まったくないです
お料理、美味しくないわけでは決してありません。
でも、所々に『あれ?これなら母でも作れそう・・・』と
思うものがあるのです。
もちろん実際に作れるかどうかはわかりません。
でも、そう思わせてしまうのは、、、どうでしょう
さらに私が1番悲しかったのは、ご主人が目の前で
お弟子さんを叱り付けるところでした。
『このタコやろう!』とか、『お前、頭悪いな!』とか、
言葉の暴力だけでなく、目の前で本当に蹴っ飛ばしたり
するのは、見ていて愉快なものではありません。
もちろん、お弟子さんを育てていく上で『叱る』ことは
必要不可欠と思います。それでも叱られているのを
目の前に見ながら食事をするのは私には受け入れかねます。
そんなわけで、少々お高いお勉強料になってしまいましたが、
色々な意味でいい機会になったということで(笑)