今週末、ほんの短い滞在時間ですが旅行に行ってきます。
私の旅行の楽しみの1つに、読書があります。
普段は忙しくてなかなかゆっくりした時間が取れないので、
目的地までの時間はじっくり腰を据えて読書に耽るのが定番。
あまり読むのが早い方ではないので、海外旅行だと
4冊ほど持って行き、国内ではせいぜい1~2冊。
今回は国内旅行なので2冊ぐらい持って行こうと思い、
気になる本をアマゾンで頼んだのに、待てど暮らせど来ない・・・。
しびれを切らして別の本を買いに丸善へ行ってきました。
当初買おうと思っていた本をパラパラとめくってみると、
なんだか思っていた内容と違い、意気消沈・・・。
代わりに色んな人に貸しすぎて何処かへ行ってしまった本を
買おうとして、書棚に向かって歩いていた、そのときでした。
後ろ髪を引かれるような、何だか不思議な感覚があり
ふと振り向くと、そこにあった1冊の本が目に留まりました。
思わず手に取り、数秒で即決。
著者はパリでレストランガイドブックの覆面調査員として働いたご経験を
持つ日本人。その方がご自身の目で、足で、舌で体感した
「本当の中国料理とは?」を中国の歴史に沿って教えてくれる一冊。
買ったお洋服にすぐ腕を通したくなるように、
買った本はすぐに読みたくなるもの。
さっそく帰りの電車の中でページをめくりました。
なぜ四川料理など辛いほど評価される料理が流行るのか?
中国料理の歴史にも「激甘」が流行った時期があった。
日本人の好む「中華」とは、広東料理のことである。
香港の中国料理が「洗練されている」と評価されるわけとは。
などなど、興味深いテーマがずらり。
しかし1つ重大な問題が。
悲しいかな、読めない漢字が多すぎる。
○○麺、など、坦々麺ぐらいしか読めない私には何のことを
言ってるのかわからず、まずそこからか~と、悶々としながら帰宅。
さて、家に着くとリビングに、なかなか来なくてヤキモキしていた
アマゾンで頼んだ本が到着していました。
それがこちらの本
そちらも早速ページをめくってみると、なんとなんと。
さっきまで読めなかった漢字が、ちゃんと書いてあるではありませんか。
こんなことも。
さらにこんなことも。
実は学生時代、中国茶をテーマにしたレポートを書いて、
「優」より上の「秀」の評価をいただいたことがある私。
いまやすっかり忘れてしまったけれど、あのレポートを書いているとき
楽しすぎて書く手が止まらなかったことを思い出し、
またお勉強してみようかしらと短絡的発想で思ってしまいました。
何はともあれ、書店での運命の出会いと、それを下支えする
とても優秀な本との出会い。
2冊の運命的な出会いが、週末の旅をより豊かにしてくれる気がしました。