大分前から言われていることですが、語彙不足について今日は書こうと思います。
と考えていましたが、書いているうちに別のことになってしまったので、最近の雑感ということで。。
昨今の生活環境自体が、スリム化だったり、簡素化、効率化に押されて、さらには、断捨離だからというわけではありませんが、ちょっと前とは様変わりしています。
私が住んでいる地域は、古い木造家屋は別として、最近は跡継ぎがおらず、店を閉じ、そこに新たなアパートなりマンションが立ち並びます。
もちろん、戸建ても漏れなく立ち並んでいます。
ほんの数年前までお肉屋さんんだったところが、新たなアパートへ。
そして、古い大きな一軒家だったところが、まさにマッチ箱よろしく戸建て4件ほど立てられ、ここぞとばかりに新たな入居者がいるようで、最近は、少子化と言われる割に案外子ども連れが多くみられるようになりました。
さらに、近くに国際的な大学があるせいか、外国人も一気に増えたような気がします。
前置きが長くなりましたが、
最近の住宅事情は、狭いところに効率よく住まわせようとしているせいか、例えば、和室のないおうちが増えているようです。
そのせいか、「こたつ」を知らない子どもの出現は、時代が変わっただけとはいいきれないものを感じます。
「こたつ」がなくても、床暖房だったら、別に和室である必要はないですね、確かに「こたつ」を知らなくとも生きてゆけます。
昔から、あうんの呼吸ではありませんが、家庭内では、あれ、それ、これ、が通じてしまいます。
だから、国語指導の際に、親御様には、子どもが「それ」とか「あれ」と話したときに、「それって何?」というようなツッコミを入れるように、そして、子どもに具体的な説明ができるようにという話をさせていただいております。
最近の子どもたちの遊びを観察していると、以前よりももっと少ない語彙で、やりくりしていることには驚きます。
つまり、自分の趣味嗜好の合うお友達とだけ遊んでいるので、その中で通じれば事足りるという仕組みなわけです。
そこに、「それって何?」というツッコミをいれた瞬間に、その子どもは遊びの輪からはずれ、別の輪へ移動すればすむだけです。
批判すること、されることを避けているのか、それだけ多様な遊び方なり、生き方があるのでしょうが、嫌いなことを避けてばかりで一生を終わるのだろうかとそれはそれで、寂しいのではないかと、ふと考えたりもするわけでした。