「ケータイ・ネット人間」の精神分析 | それでもまた陽はのぼる。

それでもまた陽はのぼる。

カウンセラーの小さなつぶやきです。10人よれば、10人十色の人生があるのです。

どんな人でも乗り越えられない悲しみや、つらいことはないのです。

必ずまた陽はのぼるのです。日々のさまざまな事を受け入れ、そして次の一歩を踏み出してもらいたいと願っています。

小此木啓吾
小此木啓吾
「ケータイ・ネット人間」の精神分析―少年も大人も引きこもりの時代

IT時代における大人のための指南書

「モラトリアム」という言葉を普及させた故小此木啓吾先生が、昨今の若者の引きこもり、凶悪事件を交えながら、ヤマアラシのジレンマ、シンデレラコンプレックス、パラサイトシングル、そしてエディプスコンプレックスなど、精神病理の視点と現代のIT時代に起きている様々な事柄を関連付け、戦後の「働かざるもの食うべからず」を現代にどうマッチさせるか。また、バーチャルとリアルが一緒になる危険性への警鐘を説き、IT時代にあるべき家族の姿をまさに予言、忠告している一冊である。
昨今の色々と報道されている事件のホンネとタテマエまでも触れており、これからの生きることに対する提案はまさに指南書以外のなにものでもない。