もうお盆も終わって、いつも通りの生活になってきました。
今年の夏に、感じた物を忘れないように書き留めておこうかな。
前に、鹿毛康司さんの「愛されるアイディアのつくり方」って本を読んだんです。
鹿毛さんはエステーのヒットCMを手がけている方で、
読む手が止まらないと感じたくらい、夢中で読んでたんです。
その本の中にね、作ったものが見ている人を傷つけてしまう
っていうような内容があったんです。
3月11日の震災後、CMがずっとACのCMだった意味、
不謹慎だからかなあくらいにしか思ってなかったのですが
CMを見て視聴者が傷つかないようにかぁ、思い出したくはないだろうなあ。
なんて、震災を体験したけど、そんな大した被害のなかった私は
本を読んで、分かってた気持ちになっただけだった。
私の近いお知り合いではないけど、今年の夏に海辺で事故があって。
話を聞いただけだけど、ショックを受けた。
多分、聞いただけじゃないのかな、私の妹がお知り合いで、
相当ショックを受けて泣いていたのを間近で見ていたから。
そんなときにとあるアニメーションを見ていて、
キャラクターが海で溺れるシーンではっとした。
震災後、何でもいい。
例えばハリウッドとかのアクション映画で
何らかの原因があって突然水が街を覆い尽くして崩壊して行くシーンとか。
何らかの原因で、親子が離ればなれに、死別、とか。
不謹慎なんてもんじゃないなって。
ぽぽぽぽーん!て、あいさつのCM。
あれはとっても考えられて放送された、誰かの愛なんだろうな。
今更だけどそう思った。
皆に伝わるデザインなんて存在しないけど
皆に伝わる優しいデザインなら、世の中に沢山存在するんだろうな。