K君、8月末から9月にかけての1週間で2回の痙攣発作がありました。(一つはこちらのブログ)
2回とも体育の授業で張り切って体が熱くなってしまったのです。
激しい運動と熱いお風呂は発作を誘発するので避けるようにしています。
「体育は全力だと危ないから50%の力でやろうな。」とK君に言っているのですが、高校生男子に運動を控えろと言っても酷な話なのですね。
精神的な成長が少々遅いK君、どうやらフルスロットルで走り回ったようです。
しかもこの9月の残暑は酷暑でしたからー。
さすがにこうなると学校と話し合いとなり、体育はしばらく見学、ということになりました。
ただ、全く運動しないと高校生男子は爆発してしまうので、私と一緒に、日々「散歩」し、週1回「水泳」することにしました。
(水泳は体が熱くならないので発作につながりにくいです。)
散歩を始めて2週間目頃、散歩中にジョギングの男性に追い越されました。
それを見て、K君「俺も走りたい。」
やっぱり思いっきり体を動かしたいのですね。
私は何も言えず、そのまま家に着くまで沈黙となりました。
散歩なんて慰めにもならないのでしょう。
部屋にこもってしまったので、そのまま寝るかな、と放置していたら、しばらくしてガラガラと玄関の引き戸が開けられた音ー。
マズい!
私が気付いて慌てて外に飛び出た時はもう手遅れ、K君の姿は無く、夜の街の中に走って行ってしまったのです。
きっと全速力で走っているー
ほどなく脳波が乱れるー
全速力の勢いのままアスファルトで転倒するー
いや、発作の前は一旦立ち止まるかもー
いずれにしても転倒してー
そしてー
最悪の事態を想像し、心臓だけがバクバクして、頭と体は硬直してしまいました。
K君が右に行ったか左に行ったかもわかりません。
少し経って冷静になり、とにかく手当たり次第探そう、と自転車のカギを取りに行こうとしたところ・・・
左方向から、ザッザッザッザッ、と走る足音が近付き、暗がりから姿を現したのは、サンダルを履いて全速力で走るK君でした。
K君は私に視線を向けず、そのままの勢いで家に走り込んでいきました。
ああ、無事でよかったーー
安堵して脱力し、膝をついたら、今度は徐々に怒りが込み上げてきました。
欲望を抑えられず、命を失うかもしれないことをやってしまうなんて!
でも、この怒りのままK君をたしなめてしまうと、もっと危ないことになるでしょう。
安堵やら怒りやら迷いやら、もうぐちゃぐちゃの感情の中、正解がわからず、うつ伏せて寝転んでいるK君の横に行って黙って座ることしかできませんでした。
K君の中では、思いっきり運動できないことが絶望なのかもしれません。
サッカー、卓球、長距離走、どれもイキイキとやってきたのですが、徐々に運動が発作に直結するようになりました。
そしてとうとう運動はダメ、という状況になってしまったのですから。
今回はたまたま発作にならなかったのですが、また明日にでも同じことがあるかもしれません。
ではどうすればよいのかー
今のところ解が見えません・・。
