さきほどのNHKで、元関脇の豊ノ島さんが、ご自身のてんかんについてお話しされていました。
豊ノ島さんは小学校2年で最初のてんかん発作があり、これまでに4回の発作を経験されたそうです。
そんな中で、大相撲の狭き門を突破し、更に関脇まで昇りつめた、すばらしい功績だと思います。
しかも、てんかんゆえ、頭からぶつかることを避けるというハンディを背負っての成績ですから(その点については前向きに面白く説明されていました)、なおさらですね。
現在は、てんかん当事者の立場から、てんかんに関する啓発活動もされているとのこと。
てんかん患者は周囲のサポートが欠かせないことを踏まえ、「てんかんを明かすのに、勇気をふり絞る必要のない社会になって欲しい」との思いがあるそうです。
心強いです。
前向きで明るい語り口がとても素敵でした。

その他にも言葉やエピソードの紹介がありましたが、私にとって最も印象的だったのは、てんかんと診断された際に、相撲を続けることに対して、お父様は反対されず、お母様は反対された、というエピソードでした。
てんかん患者の親として、どちらの気持ちもよくわかります。
同じ親なのに意見が食い違うこともよくわかります。
(我が家もスケールは小さいですが、同じことがよくあります。)
それぞれも、単に100%反対、100%賛成、という単純なものでもなく、いろいろな思いが入り混じった上でどちらかと言えば反対、だとか、気になることはたくさんあるけど賛成、だとか、そんな微妙なものではないかと想像します。

てんかん患者の親は、正解がみえず、答え合わせもない問いにいつも直面し、それでも迷いながらも何かを決断しながら前に進まなければならない、きっと皆さんもそうなんだろうな、と豊ノ島さんのエピソードを聞いて自分の認識を再確認した次第です。

この際、もう一つ言うなら、豊ノ島さんはご自身の努力もあって、相撲界で成功を収められましたが、では小学生当時に相撲の継続を反対されたお母様のご意見が不正解だったかというと、それも違うと思います。
答え合わせに何十年もかかる問いに対して正解も不正解もないと思います。
大事なことは、本気で考えて出された2つの異なる意見を、当事者同士がしっかり議論して、迷いながらも一つの決断をするプロセスではないでしょうか。2つの異なる意見があるからこそ、てんかん患者本人のための、より深くより真剣な議論ができると思います。

我が家が直面している課題なので、つい熱くなって偉そうに書いてしまいました・・。