ドールチャームってね。
ペラペラの薄い布から作るんです。
一つ一つ命を吹き込んで行くんです。
型紙で型をとって、
裁断して
刺繍して
縫い合わせて…
手間と費用はすごくかかってます。
要するに「すっごく手のかかる子!」なんです。
でもね。
私がドールチャーム作りを辞めないのには理由があるんです。
理由をお話しするので読んでいただければと思います。
ドールチャームはこうして誕生しました。
見てください。
こちらの頭でっかちの ぽっちゃりドールちゃん![]()
え?誰?ですよね。
このドールは初代ドールちゃんです。
このドールが誕生したのは3年前(2017年5月)頃でした。
当時、私には最愛の母がおりました。
その母は末期のガン宣告を受けていました。
この私も誰?ですよね、笑
どうしてドールチャームが誕生したかというと
母親のためでした。
辛い辛い抗がん剤治療が始まろうとしていた頃。
何か気がまぎれることは無いのかな〜、、、
元々、手芸が好きだった母なので
その手芸が趣味ではなく利益に繋がり
母の生きる活力になる事は無いか…
そんな時、、
私は街中でドールチャームをバックに付けている人を見かけました。
「あ、あれなら作れるかも。」
こうして入院前に試行錯誤して何とか仕上がった試作が
この「ぽっちゃりドールちゃん」だったのです。
サイズ感を見てもらっても今のドールチャームの1.5倍はあるかな?
※写真は2017/5/12「母の日」
このぽっちゃりドールちゃんが完成してから間も無く、
入院の荷物の中に、このドールちゃんと手芸グッズを忍ばせ…
母の入院生活はスタートしました。
ドールは販売開始から間も無くして
たくさんご注文いただけとても好評でした。
セレクトショップで販売したいと
大量のドールの注文を受けた事もあります。
「注文がきたよ!」っと伝えると
母は「嬉しい!」っと笑顔で新しいドールを製作する。
私は見舞いみ行くたびに病室で母と一緒にドール製作をしたのです。
そんな闘病生活がしばらく続きました。
この頃はドールちゃんは「売ること」が目的では無かったです。
母の「楽しみ」「活力」の源でした。
何かに没頭する事で、抗がん剤の副作用も少しは紛れたんじゃないかと思います。
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そんな闘病生活から1年の月日が流れ
2018年5月(2年前)
ドールが誕生してから1年経つ頃。
もう治療が出来ない状態にまで病が進行してしまった母。
本人にはハッキリした事を伝えないまま
緩和ケア病棟で3カ月過ごしました。
闘病しながらも前向きで頑張り屋だった母にも
限界が来てしまいました。
もう起きることもできなくなってしまった母…
意識もなくなってしまった母…
私は母が寂しくないように
たくさんのドールちゃんを母の側に置いてあげました。
※写真は2018/5/12「母の日」
病気と戦って10年。
本当に本当に本当に、たくさんの苦労と困難と戦いました。
私は常に側に寄り添い一緒に戦い続けました。
もう後悔はないと思えるくらい最後まで病気と戦いました。
だから。
だから?
私はその日を静かに受け入れる準備を始めていました。
母が居なくなった後の世界。その喪失感に耐えられるように
心の準備を自然とはじめていったのです。
そして2018/5/16
最後は家族が見守る中、母は帰らぬ人となりました。
私は息を引き取るその瞬間まで
母の手を握って見届ける事ができました。
どんな病気であっても
「母だけは死なない。」
そんな変な自信があったのに
母は亡くなってしまいました。
母と作ったドールチャーム。
想い出がたくさん詰まったドールチャーム。
母が亡くなって半年後、本の出版にもお声がけいただきました。
本当は母と一緒に喜びたかった。
でも二人の「証」として残せたんじゃないかと思います。
私はドールを作るたびに母の事を思い出します。
母を感じることが出来ます。
その記憶は薄れる事なく今でもとても鮮明です。
はじめにも言いましたが
「とっても手のかかる子なんです
」
でも手をかけたほど
可愛くて仕方ないものです。
我が子と同じですね。
だから、たくさん作るわけではないけれど
ドールちゃんを必要としてくださる方がいる限り
お客様の元へ、大切に大切にお届けしたいと思います。
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