「ちょっと相談があんねんけど。オカンが好きな婚活女の名前を忘れたらしいねんな」
「えー?好きな婚活女の名前忘れてもうて。どうなってんねんそれ。一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたか、ちょっと教えてみてよー」
「シャープの中の人と結婚しようとしてるらしいねん」
「おー。しぬこさんやないかい。その特徴はもう完全にしぬこさんやないか、すぐ分かったがなー」
「でも分かれへんねん。おれもしぬこさんやと思ってんけどな、その女の人は、婚活アプリを活用してるらしいねん」
「ほな、しぬこさんと違うかー。しぬこさんは婚活アプリを使ったけど、活かすことはできんかったからね。出会うところまでは何人も行ったんやけど、その先には一人もいかなかったんやから。それで婚活疲れしてもうたんやから。ほな、しぬこさんと違うか。もう一度詳しく教えてくれる?」
「常に婚姻届持ち歩いてるらしい」
「しぬこさんやないかい。しぬこさんは隙あらば籍を入れようとしてくるからね。しぬこさんの住んでる役所では婚姻届がすぐなくなるから、役所の人に目つけられとるらしいで。そんなんしぬこさんしかおれへんよ」
「でも、分かれへんねん。おれもしぬこさんやと思てんけどな、その女の人は、めっちゃ清楚らしいねん」
「ほな、しぬこさんと違うかー。"清楚"と"しぬこ"という言葉は対義語にあたるんやから。しぬこさんは下ネタの権化やからね。息を吐くように下ネタ言うねん。ずっとおちんぽおちんぽ言うてるんやから。ほな、しぬこさんちゃうがなこれ。他になにか言うてなかった?」
「ラブホで男に土下座してたらしい」
「しぬこさんやないかい。ラブホで女側から頭下げるのは、しぬこさんしかおらへんのよ。男が女にお願いするのはよくある話やけど、女が必死に男にお願いするのはしぬこさんしか考えられへんのよ。しかもラブホ入るなり、シャンプーし始めたり化粧落としたりしてまうねん。そんなん、しぬこさんしかおれへんよ」
「でも、分かれへんねん。おれもな、しぬこさんやと思てんけどな、その女の人はいつもシラフらしいねん」
「ほな、しぬこさんと違うやないかい。しぬこさんは常時アルコールを摂取しとるんやから。酔っ払ってないとあんなツイートせえへんやろ。飲酒を重ねて、酒に強くなることにより、男を酒で潰してホテルに連れ込もうとしとるんやから。ほな、しぬこさんちゃうがなこれ。もうちょっとなんか言うてなかった?」
「家に謎の赤いインテリアが大量に並んでるらしい」
「しぬこさんやないかい。しぬこさんがツイッターでTENGAの人と絡んで、大量にTENGAもらったんやから。女の人の部屋に謎のTENGAが大量に置いてあったらその女はしぬこや!すぐ逃げ帰ったほうがええで!童貞と苗字を奪おうと必死なんやから!そんなもん完全にしぬこさんやないか。」
「でも、分かれへんねん。」
「分かれへんことない。オカンが好きな貧乳の婚活女はしぬこさんに決まりや!」
「でも、オカンが言うには、しぬこさんではないって言うねん」
「ほな、しぬこさんちゃうやないかい。オカンがしぬこさんではないと言うとるんなら、しぬこさんちゃうやないかい。おれがラブホのくだり、一生懸命説明してるときどう思ててん」
「申し訳ないなと。ほんでオトンが言うには、志田未来ちゃんちゃうかと」
「絶対ちゃうやろー もうええわ」