ある選手の発言をニュースで聞く機会があった。


確かに海外でのキャリアは彼の方が長いし、


とあるリーグではMVPも獲得している。


海外挑戦は一応成功と言えるかもしれない。


しかしだ。


それらを差し引いたとしても、本田に対しての


発言はどこか皮肉ってる感がある。


それはまるで、高学歴な先輩社員が、


仕事のできる若手社員の揚げ足を取ってネチネチといじめている様子にみえる。


一昔前までは社内で一番仕事ができ、向かうところ敵無しだった。


しかし、優秀な若手社員が入社してきて注目はどんどんそっちに集まる。


気付けば目立たない部署へ配属されていた。


このままでは気が収まらない先輩は、


過去の栄光と理屈を振りかざして味方を作り


営業先ではとても優秀な若手社員を、社内では全く力の出せない環境にしたてあげたのだ。


まぁこれは大袈裟かもしれないが、お互いがどうすれば共存できるかを考えているだろうか。


マスコミを通して「代表の考え方に合わせてもらわないと」、と発言していたが、


もちろん代表のコンセプトに合わすことは大切である。


だが、とにかくワールドカップまで時間がないのだ。


君は彼に合わそうと少しでも歩み寄っているだろうか。


少なくとも、今の代表は君の考え方、プレーに合わそうと必死のはずだ。


長友しかり。岡崎しかり。


そして君を過大評価し続けているマスコミにも責任はある。


エスパニョールからしっぽを巻いて逃げ帰ってきた君を


過保護のように暖かく出迎えた。


「Jリーグ凱旋」 「先制アシスト」


どうでもいい。


スペインで何の結果も残せずに帰ってきたのだから


批判すべきだし、それがマスコミの役割ではないだろうか。


いつまでも社長気分で代表にいるのなら


株主であるサポーターに引きずり降ろされますよ。





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バルセロナのゲームとJ2のある試合が同時刻からキックオフされるとする。


あなたならどちらの試合を見ますか。


ある程度世界のサッカーに眼を向けている者であれば(そうでなくても)、


大多数が前者と答える筈だ。


ではゲーム自体はすでに終了しており、結果も知っている。


バルセロナのゲームはスコアレスのドロー。


方やJ2のゲームは4-5、逆転に次ぐ逆転で決勝点も


後半のロスタイムという劇的な幕切れだ。


これではどうだろうか。


結果はそれほど変わらないはずだ。


つまり、バルセロナのゲームを観たい者にとっては


ゴールというものはオマケであって(そりゃ多くゴールが決まれば言うことなしだが)、


シャビのインサイドパス、密集地帯でイニエスタが前を向く瞬間、


イブラのふてぶてしい顔つき、グアルディオラのスーツ姿、98,000人が息をのむカンプノウの雰囲気。


その全てが、極上の酒の肴となるのである。


サッカーの醍醐味はもちろんゴールであると思うし、そうでなければならない。


しかしゲームは90分、いや試合の前後を含めるとそれ以上になる。


ゴールが決まる瞬間など時間にして、せいぜい全体の数%にすぎない。


それ以外にこそ見所が随所に詰まっている。


一体どれほどの人間が


遠藤がくさびを入れる際に強弱をつけているのに気付いているか。


一体どれほどの人間が


中盤が前を向いた瞬間にDFを振り切る岡崎のアイデアに気付いているか。


一体どれほどの人間が


中村俊輔の髪型に違和感を感じているか。


つまり、サッカーのゲームというのはスコア以上に見所が随所に詰まっているのである。


テレビ局も、ゴールシーンのオンパレードのサッカー番組を放送するのであれば


少し変わった趣向の内容を求めたい。


つまらない芸人や、サッカーという言葉も知らないアイドルを、ゲームの前に


出すお金や時間があるのならば。



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