ポートのおかげで、
点滴への精神的負荷が劇的に下がりました!

緊急入院トータル66日目 
大学病院転院30日目
院内急変9日目 (デイルームで意識消失)
 [ICU 1日リカバリー室4日 現在一般病棟4日目]

昨日、ポートの針の入れ替えを行いました。

1週間に一度、感染予防の観点から、

ポートに刺している針を交換します。

ポート針って?何なんでしょう?



2019年7月 ポートの埋め込み
 
S状結腸がんを腹腔鏡にてS状結腸と周囲のリンパ節を手術にて摘出。

既に肝臓にも転移がんがあり、

長期的に点滴による抗がん剤治療が決定していた

ため、術後1か月のタイミングで

右胸の上にポートを埋め込む手術を行いました。



ポートの構造

ポートはちょうど1円玉より少し小さいぐらいで
 
厚み5mm程度の円筒状のもので、

円の部分はゴムみたいな素材で他は金属製だと思われます。



このポートからカテーテルが出ていて、心臓に向かう静脈に刺さった状態でキープされています。
 
ポート管理
 
ポートからの細菌感染事故や、

ポート内で血液を詰まらせて使えなくなることも

ありますので、大事に取り扱う必要があります。

例えば、点滴が終わり一旦ポートから針を抜く、

または針を刺したままおいておく場合は、

ヘパリンを含んだ生理食塩水を最後に流しておきます。(ヘパリンロックといいます)

 ヘパリンを入れることで、ポート内やカテーテル先端部分での血液凝固が防げます。

このポートのおかげで、

入院や抗がん剤点滴の際に、

腕から静脈を探して何度も場所を変え、

人を変えトライしなくても、

ポートに刺せば、すぐに点滴を始められます。

めちゃくちゃポートが大事なのはお分かりいただ
けたと思います。

私に起こったとんでもないポート事故

2020年11月この大事なポートが

とんでもないことになりました!

本来、ポートから心臓に向かって流れる静脈の

なかにカテーテルが埋まっているのですが、

ガンの進行をチェックするためのCT画像に、

ポートからのカテーテルが、心臓へ向かわず、

首の頚静脈を遡っている状態になっていました!

(↑上大静脈から右心房へカテーテルが留置)
(↑なぜか?大静脈から首の方に遡っている状態)

先生もあまり見たことが無いみたいで、

「何でこんなことになるんやろ!

何か激しく上下する運動されましたか?」と

聞いてこられました!

ドキドキーーん💓あっ!!

すぐに思い当たる事がアタマに浮かんだのですが、

正直に言えず、

「散歩の時にちょっと飛び跳ねたりしました」と

なにかを隠しているような返事をしました!

「すぐに、心臓カテーテルで首に行ったステントを引っ掛けて心臓に戻しましょう!」

2泊3日の入院にて、鼠蹊部(股の付け根)の

大静脈から1mぐらいカテーテルを入れ、

引っかけて戻す手術をしていただけました。

手術をした循環器内科の先生も、

なんでこんなことになったんやろ、

と珍しい症例に興味深々でした。
  
まさか、乗馬で、

しかも割と正反動が激しいレックスパレードに

騎乗したのが原因だということは、

未だに伏せています。

(たぶんこの事実を聞いてなるほどと思う人は
極めて少ないと思います)



私の大事なポートは、2年4ヶ月目。

1週間に一度、針を交換しながら、

今日も栄養点滴と抗生物質(抗菌薬)を入れるのに

使っています!

何年使えるかは、わかりませんが、

できるだけ大事に長く付き合っていければと

毎日ポートに感謝しています!