「行きたい」と思っていた会社からの内定をもらい、新しい職場に期待と不安を膨らませながら向かうりんご。
初めてはいつもドキドキ‥
私は一人事務として入社し、
前任の事務さんが退社するため
引き継ぎをしてもらう事となっていた。
入社1日を終えて‥
自分の中で違和感を感じていた‥
理由はいくつかあったけど‥
違和感の一番の理由は、
「前任の事務さんの仕事量半端なくエグくないか?」
いやいや、
でも私が入ったばっかりで面食らってる部分もあると思うし
月末月初とかの事務が一番忙しい時を見たんかもしれんし‥
私がビビってるだけだ!!
そう思い直し、
必死に仕事を覚えるために食いついたし、前任の事務さんの事も観察していたけど‥
朝からエンジン全開で
鳴り止ま無い電話とFAXとメールを捌き、何度も仕事を中断しながら大量の入力作業等をして(しかも経験と知識がないと難しい作業)、お昼ご飯も片手間にPC作業をこなし、そのペースのまま経理や社内手続きなども行うんだけど営業社員などの要望や質問にも忙しい手を止めて答えて(これに関しては営業社員の方でも調べれる事があるのでは?と思っていたし私はここまで優しくなれないと思っていた)、
もちろん電話やFAXも待ってくれないのでその対応にも追われ、そして仕事がありすぎて机の上は色んな資料で溢れている‥
こんな感じなので、就業時間内で仕事は終わらず、残業は当然って感じで‥
ちなみにこの方、10年以上勤めているベテランさんである。
りんご「あのぉ‥、3人分位がやる量を1人でこなされているようにみえるんですけど‥」
事務さん「分かる?ホントに回らない時に来てくれた派遣さんも同じ事言ってたわ〜」
りんご「事務員増やさないんでしょうか?」
事務さん「会社として事務は1人って決めてるみたいだから‥。うちの支店を2人体制にすると、他の支店で不満が出るからって理由で派遣さんも長く入れてくれないんだよね‥」
なんか‥他支店で不満出てる時点で、
みんな一人じゃ回らないって思ってるんじゃないか??
それとなーく、どの位残業しているのか聞いてみると
事務さん
「どうしても定時で帰りたい時は仕事ほっぽいて帰るよ!でも残業は常かな〜。実は仕事持ち帰って、平日と休日も仕事してるよ‥」
ま、まじか‥
それ、全然1人で間に合ってないじゃん‥
しかも、他の支店もおんなじ感じで働いているそう。私が見る限り、この事務さん要領が悪いんじゃなくてかなり仕事の出来る方だと思う。
てか、この人こんなベテランなのに残業しまくってるって、
私、繁忙期なんて家帰れるんか‥??
事務さん「ちなみに今コロナで仕事量
減ってるから、いい時に入ってきたと思うよ。」
って言われていて、
え、これで仕事量減ってるの??
ってもう未来に不安しかなくなってしまった‥
そして、
支店内の空気も‥
なんだろ、見て見ぬフリ感というか‥
上手くいえないんだけど、
そこはかとなく男尊女卑感というか‥
こんなに頑張って会社を支えてくれている事務員さんに対して、
会社が大切に扱ってない感が伝わってきたんだよね‥。
会社や仕事に対する不安が募り、家に帰ると体調不良に陥っていた私。
夫•クマ吉に
「話聞く限りりんごに合わないと思うよ。別にりんごが嫌だったら辞めてもいいよ。」
と言ってくれたのでした。
とりあえず、
前任の事務さんと同じように仕事しようとしたら、絶対心も体も壊す。
そう思った私は、
私が不安に思っている事を上司に相談する事にしたのです。
朝、上司を呼び出し
自分の気持ちを話していくと涙がボロボロとこぼれてきて‥
正直に、このままここで働ける自信がない事も伝えた。
上司に私の気持ちは伝わったんだと思う。
上司「事務の仕事量を考えてみる。支店内の社員で分担出来る事を考えてみる」
と言ってくれて。
ああ、ちょっと頑張れるかもって、
自分の中に希望が出てきたんだ。
その後
上司と、各部署のリーダーと、事務さんと会議をする事になったんだけど、
「りんごさんにも話を聞いてほしい」
事務さんがそう言って、私を会議に参加させてくれた。
その会議で、
事務さんが開口一番
「支店社員で分担するっていっても、それだけじゃ作業量が減らない。
事務の人数を増やしてほしい。」
そう言って
いかに今まで事務が我慢してきたか
他の支店では潰れかかってる人もいる
会社がどれだけ事務を大切にしていないのか
どれだけ事務が上に掛け合っても全く聞いてくれない、良くならない
会社が守ってくれないから自分達の身は自分で守るしかなかった
その事務さんは、今までの出来事を赤裸々に喋ってくれた。
事務さん
「私は辞めるのでいいけど‥
他の支店の事務さんのために
会社を訴えるつもりでいました‥!」
あれ‥?
私、えらい所来てしまった??
私は一度、事務さんと2人で話をしたいと思ったので最後に2人きりで話をさせてもらった。
事務さん
「りんごさん、りんごさんは入社して何日かで会社の色々を感じとって賢いなって思ってたよ。だから、りんごさんなら大丈夫かもって思ってた。
私は家族に辞めろって言われていたし、ずっと辞めたいと思っていたけど辞めれなかった。
報われない事が多かったけど、良かったと思う事は、他支店の事務さんと仲良くなれた事、そして鍛えられた事かな。
私も入社した時、とんでもない所に来てしまったって思ったからりんごさんの気持ち分かるよ。
だから本当に嫌になったら、辞められなくなる前に逃げてって伝えるつもりだったんだよ‥。」
こ、こわい‥!!
事務さん
「りんごさんには、全てを知った上で続けるか辞めるか、判断して欲しいと思ったんだよ。」
私も数日だけど、この会社に入って分かった事がある。それはかなり優秀で人として尊敬出来る事務さんが、この会社を支えていたんだなっていうこと。
全てを聞いた上で、私は決断した。
上司に「辞めさせてください」
って頭を下げたのでした。
もしかしたら、
事務さんが言ってくれたおかげで
何か変わるかもしれない。
だけど、私は自分が仕事を覚えきるまでに、心身ともに健康で仕事を続ける自信がなかった。
「なんて責任感がないんだ」
「始まったばかりで辞めるなんて」
「こんな事で辞めるなんて」
きっと会社の人には思われただろうし、この文章を読んでくれている人の中には、同じ事を思っている人もいるだろう。
会社に大変な迷惑をかけた事、
私だって理解している。
だけど、
誰に何と言われようと
会社に迷惑をかけようと
私は私の気持ちに正直でありたいって気持ちが何よりも勝った。
私が望む働き方じゃない。
私は相手も自分も大切に出来る環境に身を置きたい。
何より、もうこの会社から一刻も早く抜け出したい‥!!
この気持ちに正直に行動した。
だから、
私は入社して数日でニートになりました‥!!
応援してくれた人に「辞めた」っていうのは心苦しかったけど、
数日で辞めたって人に言うのは恥ずかしい気持ちもあったけど、
だけど辞めた事実は全然後悔してないです。
私の転職活動は振り出しに戻ったけど、この経験をネタ(糧)にして
自分が納得できるような働き方を模索したいって思います。
りんごの大逆転劇、ここから始まると思っています!🍎
良かったら見届けてもらえると嬉しいです😊
長い長い文章、最後までお読みいただきありがとうございました✨
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