病院のこと | 清野裕司・カンボジアで広告代理店経営

清野裕司・カンボジアで広告代理店経営

〜アラフォー・脱サラ組〜

右下腹が数日前から痛く、盲腸かと思って病院へ。ここは日系の総合病院でいつもすごい混んでいる。

去年は、手のしびれが続いて、脳梗塞かと思って人生初のMRIをここで受けた。親友が一緒に飲んでるときに、手がしびれるんだよ、といってから脳梗塞になり、入院、そして亡くなったから、すごく不安になりながら検査を受けた。
機械に入っていくときのなんともいえない恐怖心と、10分くらい鼻もかけない辛さを思い出した。
結果は、ありがたいことに何一つ問題がなかった。
手のしびれの原因はわからなかったけど、病は気からなのか、その日にはしびれが無くなってしまった。

そして、今回の検査。
コロナで日本にかえれず、カード付帯の海外旅行保険しかないため、期限切れで保険はつかえない。
日本人の先生が、それぞれの価格を教えてくれる。一番安いのが超音波で、でもこれは完全にわかるとは限らないとのこと。やはりCTスキャンが一番良いとのことで少し高いけど安心なので迷わずお願いする。
CTスキャンて名前は聞いたことあるけどよくわからない。またあの恐怖の機械みたいなやつかな、と不安だった。
しかし、見た目はいかついけど、ほんの数秒間を3回お腹まで入っただけで終わり一安心。
結果でるまでまた待つんだけど、やはり落ちつかないな。
しばらくして呼ばれて恐る恐る診察室に。
写真を見せてもらいながら説明を受ける。
憩室炎です。
ん?なんだそれ?
虫垂炎、いわゆる盲腸に近く症状も似てるけどだいぶ非なるもので、大腸に袋みたいなのができていて、そこが細菌などで炎症を起こすことらしい。
特に予防策も、治療法もなく、自然治癒か抗生物質飲むかくらいしかないらしい。
悪化すると破裂してやばいみたいだけど、いまんとこ問題ないらしい。
ならば、なるべく薬は飲みたくないので自然治癒で。万が一に備え痛み止めだけもらう。
抗生物質高いし。
この辺も、インフォームドコンセントがしっかりしていて、患者の意思を尊重してくれるのがいい。
ローカルの病院だと誤診された上に薬漬けにされる可能性が高いので。

そういえば、前に息子が夜中に発熱の上に白目むいて意識なくなってしまい、発狂しながら近所のローカル総合病院にいった時のこと。
嫁が近くを通ったバイクのお姉さんに声かけて先に息子と一緒に病院に向かった。しかし、残念ながら逆方向!パニックもいいとこ。 
義妹夫妻が泊まってたので、彼女らと自分はトゥクトゥクで向かう。案の定嫁と息子を乗せたバイクは後から到着。今となっては笑い話だが、その時はいろいろ最悪の事態を考えてきつかった。
それでも病院で、とりあえず酸素マスクをしてもらい意識が戻った。
そして血液検査をしてもらい、結果を待った。
しばらくして、ドクターから、お父さん、こちらにきてください、となぜか自分だけ呼ばれた。
「検査結果を見ても原因不明で、私には息子さんを治療できません。どこか違う病院にいってください」と告げられた。
なんとショッキングなことを!
ふざけんな!と思ったけど、適当な治療されるより、正直に言ってくれたほうがいいかと思い直し、深夜にまたトゥクトゥクを拾い、息子が産まれたフランス系病院の分院がそう遠くないところにあるのを思い出し、向かった。
さっきの検査結果を見せると、うちはほかの病院の検査結果を信用しません。もう一度血液検査します。とのこと。
血液検査、こんな短時間に二回もさせたくない、といっても治療に必要なので、と言われてしまうと仕方ない。
またギャン泣きする息子をみんなでおさえつけてナースが注射器を刺し、血を抜いていく。
そして、またしばらくするとドクターがきて、インフルエンザです。と告げられた。
なんと!さっきの病院とぜんぜん違う検査結果になり、インフルエンザ陽性と出ていた。
こういうことが良くあるので、当院はこちらで行った結果以外は信用しないのです。と、あらためて言われた。怖〜。
この病院は、グローバルスタンダードでしっかりしているのは息子誕生でお世話になっている時から知っていたので、納得。
そしてすぐ入院。
なかなか退院できず、財布が心配な父は毎日ドクターに今日退院できないのかと聞いたが、ドクター許可なく退院するには、万が一のことがあっても病院のせいにはしない誓約書にサインしないといけないとのこと。
お金の心配のために家に帰ってまた息子が白目剥いたらと思うとサインできなかった。
結局5日間くらいで1200ドルくらいの支払いだったような。
それ以来息子と嫁は保険に入るようにした。

だいぶ話はそれたけど、今回も原因がわかってしまえばそれほど心配することはなく、とりあえずは、野菜中心、小麦粉ではなく米、水をたくさん飲む、運動する、を心がけていれば良さそう。そう思ったらまた痛みが消えてきた。

46年間、特に大きな病気にもならずこれたのは感謝だけど、これからはさすがにいろいろ気にしていこうと思った。

ちなみに、今回の治療費は200ドル。