さて、Vistaのウィンドウの話の続きです。
まず、タイトルバーなんですが、それぞれのウィンドウの画像を見てください。
WindowsXPのウィンドウ
WindowsVistaのウィンドウ
XPのウィンドウにはタイトルが2箇所に表示されています。
それに対してVistaは1か所です。
XPではタイトルバーとアドレスバーでフォルダ名がわかります。
Vistaではアドレスバーのみで確認するようになっています。
XPのほうが2か所あって丁寧とも言えますが、Vistaのほうが1か所だからわかりやすいとも言えます。
つまり、今回のOSでは 『簡略化』 を狙ったようなのです。
講師をしていて高齢の方の意見を聞くと
「やり方が沢山あって覚えきれない」
「ツールバーからの操作がわかりづらい」
「アイコンより文字で表記してくれたほうがいい」
などという声が沢山ありました。
もちろん、どれも解決方法はあるのですが、初期設定からそうなっているのではありません。
だいたいある程度分かってくれば、あまりツールバーを使わないのではないでしょうか?
Ctrl+何とやら、でショートカットキーを使うとか、右クリックでショートカットメニューを表示するとかでしょう?
ウィンドウ操作で使うといえば、コピー、カット、ペースト、すべて選択、元に戻す、やり直し、印刷、新規作成、戻る、閉じる・・・ぐらいじゃないですか?なので省略したんだと思います。
また、タイトルが表示されるアドレスバーですが、ネットでよく見かけるナビゲーションリンクのような表示になりました。そしてそれぞれのフォルダ名をクリックするとそこへ移動する仕組みになっています。
下の画像は¥パブリック¥パブリックデスクトップというフォルダを表していますが、『パブリック』とある所をクリックするとそのフォルダに移動する仕組みだというわけです。
これのいいところはこんなところです。
1という名前のフォルダの中に2つのフォルダAとBがあるとします。そしてAを開きました。その時Bを開きたい場合には
通常なら1つ上の階層に戻り、Bを開く必要がありました。
この場合だと、パブリックというフォルダの中に、『パブリックデスクトップ』、『パブリックのピクチャ』という2つのフォルダが存在し、現在はパブリックデスクトップというフォルダ内です。ここからパブリックのピクチャに移動するには、先程のように1つ上の階層に戻り、パブリックのピクチャを開く必要がありました。その点が改善され、タイトルバーの黒い三角をクリックすると
このように上の階層内のフォルダすべてが表示され、対象となるフォルダをクリックすれば簡単に移動できるようになりました。
これはすごく便利になったと思います。
いいんじゃないですか、Vistaさん?