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本日2度目の更新です。

「PCR検査」についてお話しましょう。

PCR検査とは微量の検体を高感度で検出する手法で、Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字をとってPCRと呼ばれている。クラミジアやウイルスといった顕微鏡では見ることのできない病原体の有無を調べる検査です。病原体のDNAを増幅させることによって検出する検査方法であるので、確実な診断が下せます。

検査でわかる病気は、クラミジア性尿道炎、淋菌性尿道炎、腎結核、そして新型コロナウイルスなどの検体である。

検査方法は尿、粘膜などの検体を採取し、目的の病原体のDNA配列にくっつけられる「プライマー」という短いDNAを用いて、温度を上げ下げしたりDNA合成酵素の働きを利用したりして目的のDNAを増やします。

遺伝子は通常肉眼では確認できませんが、PCR法では数時間でDNAを100万倍に増やすことができるため、増やしたDNAを染色して検出装置にかけることで、それが目的のDNAであるかどうかを目で確認することができます。

目的の病原体のDNAを確認することができれば「陽性」、確認することができなければ「陰性」と判定されます。

検査項目…クラミジア、淋菌、インフルエンザウイルス、結核菌、新型コロナウイルスなど、診断する疾患の発症に関わる微生物の有無。

尿道炎の検査は、以前は綿棒を尿道に挿入する痛みをともなう検査でした。しかし、PCRを利用することによって尿を使って検査ができるようになり、多くの人が持っている「泌尿器の検査って痛い」というイメージを消し去りました。

現在では、世界中で新型コロナウイルス(正式なウイルス名:SARS-CoV-2)による新型肺炎(新型コロナウイルス感染症の正式な病名はcoronavirus disease 2019、略してCOVID-19)でパニック状態になっています。

ご心配な方は各、帰国者・接触者相談センターにまずは電話連絡をして指示を仰いでくださいね。しかし「帰国者・接触者相談センター」とは名前が一昔、「コロナ相談センター」にでも改名して欲しいですね。もう帰国者はいないでしょうから。

島津製作所は4月10日、中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向け検査キットを発売したと発表した。3月に開発発表したもので、検査時間を従来の半分に短縮できるという。当面は国内のみ販売し、5月以降は海外への輸出も視野に準備を進める。

これまでのPCR法(遺伝子増幅法)ではRNA(リボ核酸)の抽出が不可欠だが、この工程を省くことで検査の省力化と迅速化につなげられるという。PCR法では鼻やのどからサンプル(試料)を採取し、RNAの抽出と精製に約30分かかっているが、今回発売したキットでは煩雑な手作業によるこれらの工程が不要。サンプルと前処理液を混合し、反応試薬を加えて反応させるだけでウイルスの有無を判定できる。所要時間は、96検体を検査した場合でも1時間半以内だという。

島津製作所では、これまでに腸管出血性大腸菌やサルモネラ属菌、赤痢菌、ノロウイルスの検出試薬を開発・販売してきた実績がある。同社によると、今回の新型コロナ用検査キットはノロウイルス用を基に開発。試薬の中には共通するものもあるという。

国内企業が新型コロナ検査キットを開発しているので活用して欲しいものですね。

失礼しました。