夢でしか会えないお前がいる。
それは、もう30年以上昔の姿のままのお前だ。
優しく声をかけてくれる。
手料理をオレの為だけに作ってくれる。
そして、子供のように甘え、オレが座っている膝の上にに乗って来る。
夢でしか会えないお前がいる。
既にオレのことなどとっくに忘れたことだろう。
オレに結婚してくれないの。
ずーと待っていたのよ、何故と問いかける。
そして、子供のように泣く、俺が困っていると一緒に連れて行ってと。
夢でしか会えないお前がいる。
夢の中だけでも一緒に居たいって我儘いう。
オレがウジウジ困り果てると。
夢の中だけ、隣に居させてもいいって。
そして、ずーと眠りたいの、オレは毎日魘され目が覚めて汗を掻く。