『百年法』上・下巻 ↓ を読みました!
- 百年法 上/山田 宗樹
- ¥1,890
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著:山田宗樹
出版社:角川書店
出版年:2012年7月
不老化技術“HAVI”がアメリカにより導入された戦後の日本。同時に生存制限法、通称「百年法」も成立していた。2048年、はじめての百年法適用者が出る前年。法の具体的施行への道は未だ手付かず同然だった・・・。百年法を巡り、日本は大きく揺れていた――。
生存制限法(通称:百年法)
不老化処置を受けた国民は
処置後百年を以て
生存権をはじめとする基本的人権は
これを全て放棄しなければならない
久々に夢中で上下巻読み終わりました!
上巻しか借りてなかったので
予約して(図書館で)下巻が来るまでの2日間、
ぐうおおお~~と身悶えながら待ちましたよう。
SFって本の説明にはなっていましたが
リアルすぎて私の思うところのSF感は全くありませんでした。
HAVIを受ける事が常識となり、ほとんどの人間が若いまま。
誰が主役、と言うわけではなく官僚や一般人、と視点をくるくる変えての物語でしたが
こんがらがる事も無く すっと世界に入っていけました。
もう本当に今の日本で不老化技術と百年法があるだけ、って感じの話でした。
保身にまわる政治家たちとかリアル過ぎて泣けてきました・・・
上巻だけでお腹いっぱいになるくらい
色々考えちゃう話です。
私はまだ30代なので寿命、というものがあまりリアルではなかったのですが
寿命ってやっぱり永遠だったら怖い。
ずっと楽しく暮らせる自信はありますが、
それってやっぱり終わりがあるから楽しめるんだと怖いくらいに実感しましたよ・・・(TωT)
HAVIを受けるのが常識となった世の中で、見た目はみんな同じ二十代前後。
しかも精神的に「老い」はあるのに「成長」はあまりしないなんて・・・
でも本当にそうなりそう・・・
「死」も身近な存在ではなくなり、親子関係も解消する事がほとんどって
(_ _。)
人の死って実際に目にするとそれが自然死でも
何かしらの傷みたいなのになるんですよね、多分。
傷と言うのが適当ではないのですが、ぴったり当てはまる言葉も見つからず~。
体から魂が抜ける瞬間、人ってこういうものなんだって思って
ショックと言うかずっと頭から離れなくなると言うか。。。
それがほとんどないって自分の人生そのものが指針が立てられなくて私だったら困る・・・
老いていく自分の延長上にあるから自然に終わりを受け入れられる気もします。
それひとつとっても何だか恐ろしい話だぜ~っと。
ips細胞とか出てくると人類って着々と・・・って思ってしまいます。
でも!技術って良い方向にだけ使えば良いのですものね!
目指せドラえもん!
・・・と、うまくまとめられない今回のブログですが、
「百年法」、読んで良かった~~~
興奮の楽しい時間を過ごしました^^
途中までが最高潮に面白かったです。
終わりにかけての物語の決着法はSFっぽかったかも?
いきなり来る急展開が映画のようでした。
上巻最後が個人的テンションMAXで
「ゆ、遊佐さん~~(←官僚。苦労します)負けるな~~ヽ(;´ω`)ノ」
っと叫ぶくらい。