Mちゃんの旦那の店を後にした私達は、次にMちゃんの母親(つまり私の母の宗教団体に置いては先輩にあたる人物)とも話し合いの場に参加して貰うため、母がアポイントを取った。


Mちゃんの母親は彼の宿泊するホテルにて一度話し合い前に私達と会う事を了承。


その時刻までにはまだ時間があった為、私は彼と一緒に居たいが為に母に


”作戦会議と持参したPCで資料作成をする”と偽り、彼と2人の時間を作った。


資料作成は事実だが、私はただ単に彼と一緒に居る為の口実でしか無かった。


Mちゃんの母親が来る時間まで、彼と部屋で過ごした後


話し合いまでにMちゃんがお客さん達へ送ったと言うLINEの内容が印刷された資料を拡大コピーしにコンビニへと走った。



予定の時刻に一人の女性がホテルのロビーへやって来た。


冴えない表情とエラの張った骨格。一目でMちゃんの母親だと解った。


私は母の宗教狂いが大嫌いな為、この母親にも嫌悪感を抱いていた事、それと今回の事件も相まって愛想良く振る舞う事をあえてせず、ただ無機質に


『こんにちは』とだけ挨拶し、彼と共にホテルのロビーで母の駐車が終わるのを待った。


母がやって来るとMちゃんの母親はたちまち地元の方言で親しげに話し始めた。


「Jさん、本当にMは何考えてんのかわかんないわ。Jさんにもう任せるから~」


あの子供にしてこの親ありなのか、はたまたこの親あってあの子供ありなのか。。。


Mちゃんの母親は、旦那宜しく事の重大さを全く理解していない。


おまけに我が子のしでかした事を全く謝罪する事も無く、他人で子供の雇用主でもある母に全て委ねると言うのだ。


私は話を聞いて居て呆れ果てた。母は母で、宗教上の付き合いを懸念してか中々歯切れの悪い物言いだった。


それを見かねた様に彼が口火を切る。


「先ほどMさんのご主人のお店へ行き、今夜の営業時間が終了後に話し合いをする事になったのですが、同席願えますか?」


すると母親は「ま、まぁ私は全然構わないけど。。。」と淡々と話しを進行して行く彼に動揺しつつも、話し合いに参加する事を了承した。


彼の話に付け加え母が


「できれば〇〇さん(Mちゃんの父親)にも一緒に居て欲しいんだけど。。。」


母はMちゃんの父親と自分が同級生である事も考えたのか、遠慮がちに言った。


Mちゃんの母親は「聞いてみないと。。。」等、話を濁して居たが我が子のした事が段々と理解したのだろう。ほどなく、父親の参加も了承した。



これでやっと同じ土俵に立ち、全員にMちゃんのして来た事を知らしめる時が来た。


決戦は午前2時。


私は変な緊張感に鼓動が早まるのを感じた。


”絶対にMの好きにはさせない”