近所の病院で腹水を抜いてもらったのが金曜日。
夜にはお腹がふっくらしてきて、すっきり感のないまま週末を迎える。
ドセタキセルの副作用なのか、ものすごい倦怠感。
お腹の中が炎症を起こしているような痛みで、寝ても起きても身の置き所がない。
手足がむくんでる感覚で、しびれも少々。
味覚障害は舌に膜が張ったようで、塩・醤油味は全く分からず、甘味・酸味がかろうじてわかる程度。
何を食べても一口目は「うえっ」となる。
体が重たくて起き上がるのに時間がかかり、おトイレに行くのも一苦労。
今日はお風呂に浸かって出てきたら、動悸がひどくて立てなくなった。
夫に体を拭いてもらい呼吸を整える。
鏡に映るぱやぱやの髪と眉、ガリガリの体なのにお腹だけポコっと出ている自分の姿。
ああ、がんになるってこういうことなんだなと思ったら、泣けてきた。
再発しても薬で抑えられているうちは生活できていたけど、今はひとりでお風呂にすら入れない。
夫はドセタキセルの副作用のせいだよ、終わったら楽になるよと励ましてくれる。
情けない情けない、こんな体になっちゃって悲しい。
働いて、ふたりでたまの贅沢に焼き肉食べてビールを飲んで、ただそれだでいいのに。
ひとしきり泣いたらすっきりして、立ち上がることができた。
どんなにぱやぱやでも、化粧水をつけて保湿はする。
夫の明日のお弁当のお米を研いで、おかずは何にしようか考える。
今日良かった点は、どんなにだるくてもごはんを抜かなかったこと。
朝はお餅2個を磯辺焼きに、お昼はお蕎麦、夜は玉子丼を1人前かっこんだ。
ホントはカツ丼が食べたかったけど、お腹が空きすぎてかつを揚げる時間が足りなかった。
今できること。
自分が、家族が心地よくいられるために、考えて、今やれることをしよう。
とりあえず今、お腹が空いたので、なにか食べよう。