虫が出るとキャーキャー騒ぐ女が嫌である。
私は本来「○○な女」などという表現は好きではない。
そもそも人の行動や思想に性別はあまり関係ないと思っているし、「○○な女」と言って他人を勝手にカテゴライズしたあげく,
しょんべんみたいな優越感をもって他人を蔑むマインドを露わにするのも恥ずい。故にこのような言い回しを普段は絶対にしない。
しかし、今回これにいたっては、あえて「虫でキャーキャー騒ぐ女」と言わせていただく。
たしかに虫が嫌いで騒ぐ男もいるが、そういう男は「ウオ!」と驚いた後、思いのほか大きい声を出してしまった事に恥じ入っていたり、たかが虫ごときに怯える自分に恐縮していたりする。
ところが虫嫌いの女といったらどうだ。
虫をみるやいなやここぞとばかりにキャーキャ、キャーキャ」周りをまきこんでの大騒ぎ。
そう、ここぞとばかりなのだ。まってましたといわんばかりだ。祭りか?
金切り声で注目を浴び、「虫ダメなんです~」といって他者に虫を捕まえさせて「ありがとうございます~」とお礼を言う。その時に垣間見える自己愛。それが 嫌!!!
まず、自分の為に他者の手を煩わせる事に躊躇がない。
大体、生きていれば必ずどこかに虫は出る。生活の中に必ず虫は紛れている。
今までその度に他人にどうかしてもらっていたというんだろうか。何年生きてんだよ。とんだ甘ったれじゃないか。
しかし、そんな甘えも許してもらえる自分がちょっと愛おしかったりするんだろう。
ちっぽけな虫をこわがるいたいけな自分、いとしい。日常のちょっとしたハプニング、かわいい。
そんな自分の為にいつも誰かが動いてくれる。その場をコントロールできる優越感にはまってんじゃないの~?ええ~~?
そもそもなんでそんなに虫が嫌なのか。自分のグロテスクな内面を虫に投影しているんじゃないか?と深読みさえしてしまう。
虫たちのささやかな営みを愛おしく感じたりする感性がないのはしょうがないにしても、自分の手を汚さないで、すぐ他人に頼ろうとするマインドがブス。
虫はいつでも一所懸命に健気に生きている。虫ほどに私たちは本気で生きてないだろう。一度くらい虫としっかり向き合ってみてはどうだろうか?
まあ、そういうことができない女だから、嫌なんだけどね。