☆プロローグ
この展開は、予想して、いなかった!
どうして僕が女になるなんて…
しかもアイドルに!
でも、今の僕には、どうにもならないで、あきらめている。
本当は、アイドルだけでも止めたいけど、ある事情のために止めるわけにはいけないのだ。
ある事情とは、二つある。
1つは、友人との約束だから。
2つめはもっと深刻で、僕には身体が無いから。
他人の身体に心だけ間借りしている。
「泪(るい)、瞳、お疲れ様!」
スポーツドリンクとスポーツタオルを持って、優香さんがとびっきりの笑顔で迎えてくれる。
小柄で色白、緩やかなウェーブを描いている褐色の髪の20代後半と思われる美人は、僕らのマネージャーで白いスーツに縁無し眼鏡が彼女の知性を一段と高めている。
男の感覚では、もろ、好みのお姉さんですが、これも今は、残念な状況なのです。
女の僕が女好きという訳にはいかない・・・
優香は、いつもステージから降りてきた僕達をねぎらってくれる。
「本当に今日のライブは最高だったわよ!お客さん、皆んな凄くノッテたわ!」と言って僕らにとびっきりのウィンクしている。
僕らは16歳の双子のアイドルユニット「双子の天使」(ツインエンジェルズ)として活動している。
僕は泪で、相棒は瞳ひとみ、二人とも16歳の女子高生なのだが詳細は公表していない。
僕(泪)は黒髪で鳶色の眼、瞳はプラチナブロンドの髪で碧い眼、ショートヘアの髪形も一緒で全く同じ顔です。
カラコンとウィッグを同じ物なら、関係者も見分けられ無いはず、ただ1人優香を除いて…
二人とも身長165cm、スレンダーだどBWHは上から83、57、83、体重40kg+α、瞳は、まだまだ成長中と信じている。
身長はいらないが、その他はいるようだ!!
僕は、これ以上の変化は当然、望んでない。
もう、胸なんかこれ以上はいらないし、お尻も小さい方が動きやすい。
なってみると、女の人は大変だ!
「さて、二人とも迎えが来たからかえるよ!」
すぐさま、リムジンで自分達の家に向かった。
あ~あ、つつつっ疲れた!
マイクロチップとそれに連動したステージ衣装で、ラジコンのように動いたけど、あれで良かったのか?
気になる。
ぼーっとしていると、瞳の顔が間近にあった。
「まこちゃん、帰るわよ。また、なんかつまんないことを思い出してたの?
明日は学校だから、今日は早くやすもうよ!
まこちゃんも、女子校デビューでしょ!
あなたのメイドさんの友希(ゆき)さんも、同じクラスって聞いたわ、明日からは私と友希がいるから、絶対に一人で勝手に動かないでね!」
「ああ、ごめん。琴ちゃん、そうだね、分かった。」
本当に今日は疲れた。
ライブの日は、とても疲れる。
嫌ではないけど、まだ上手くいかないから…
もっとちゃんとできるようになったらといつも考えてしまう。
僕の本当の名前は、一条 真人(まこと)は
都内の普通高校の2年で、都内1、2の進学校に通っている。
身長は173cm、体重62kgで彼女無し!募集もしていない。
何故って?
とっても、忙しいのだ! 主に勉強と妹の世話、家の事だけで精一杯なんです。
女友達は普通にいるけれど、それ以上にはなれない。
っていうか?この頃は忙しすぎて話もしていない??
そして、今 何故か女性アイドルとして活動している。
家族は、両親と中3の妹の4人家族だったが、両親は交通事故で、3年前に他界した。
その時、僕は、塾の模擬試験で、家族とは、別行動をしていて幸いにも助かった。
たった一人の家族となった妹の愛莉(あいり
)は、同じ車に乗っていた。
その時の事故による精神的なショックで声が出せなくなっている。
そして、たまに起こすパニック症候群のため、病院の精神科に入院している。
愛莉には、できる限りの事をしてあげたいと思い、精神医療の権威と言われる医師がいる病院に入院させ、個室を借りた。
最愛の愛莉に必要な費用は惜しまない!
色白な肌に対照的な艶やかな黒髪が肩まで伸びて、くるっとした大きな青い瞳の愛莉は、今は僕の一番の宝物と言える。
事故の後は、生活が一変してしまった。
生活費は、親の生命保険と相手の保険でまかなっている。
自宅はある、しかも都内の一等地の億ションだ。
その家は母方の親父、僕からはお爺さんになる、その人が祖母には内緒で母に買ってくれたものと聞いている。
両親には、悪いが質素な葬儀を行った。
祖父の事はあまり聞いていないが、葬儀の時に、困った時は何時でも頼るように言って、内緒の直電の番号をくれた。
祖母はあまりに真剣な顔で、最初は怖いかった。
少し?!いやかなり引き気味で挨拶したが、その後は、僕を抱いて号泣して、母に謝っていた。
祖父母は、初めて見る孫(僕)を目の前にして、一緒に住もうといってくれた。
かなり色々な提案をして、すごい無茶な提案もあったが、困った時は、全て祖母に相談する事が条件で今の生活が保証された。
1つの条件を除いて…
家政婦と執事を置くだけの条件…
「わかりました。でも、家は狭いですからね!」っと嫌みで少し反撃した。
でもって、次の日から1人の執事の斉藤さんと3人もの家政婦が来た。
斉藤さんは、「これからは、色々とお役に立つようにしますので、よろしくお願い致します。何でも、困りごとは言って下さい。」と言って、深々と一礼した。
初老の老人は姿勢が良く、体も締まっており、眼光も鋭い、少し怖い感じがする。
・・・素直に、もう困っている、斉藤さんは良いのだが、家政婦が問題だ!
…い~や家政婦ではないな、メイドだな、しかもこんなに必要ないのですけど…
伊集院 望(いじゅういんのぞみ)
奏条院 友希(そうじょういんゆき)
紅縁院 和紗(こうえんいんかずさ) の3人
みんな美少女であるが、家政婦といった年齢ではない。
どうみても、同じ年ぐらいだ・・・
みんな身長は160前後ぐらいか?顔立ちも良く、痩せている割に身体はちゃんと女の子らしい。
望は、おっとりした感じで、栗毛の長い髪は緩やかなウェーブを描き、黄色いリボンで結んでいる。
友希は、真面目な感じで、愛莉よりも長く豊かな黒髪で純和風の感じがする。
和紗は、元気な印象を受けるのは、ショートカットの髪型だからか?ストレートの黒髪が軽快感を感じさせる。
3人とも、話し方は丁寧で、優しい眼差しが嬉しかった。
これまでの人生で最高なことかもしれない!
この時点で、僕が1番心配だったのは、妹の進学だった。
斉藤さんに相談したところ、色々な手を尽くしてくれた。
妹の成績もかなり良かったので、出席日数をインターネットの授業で稼いで、中3は卒業出来る事となった。
高校は、レベルは高い割に、芸能人も多く、出席日数をあまり気にしないですむ学校、セント・リベラル学園に推薦枠で合格し、2人ともほっとした。
もちろん、インターネットでの授業もOKとなっている。
この学校は、僕の受験の時は高額すぎて進路を検討する段階で除外していた。
しかも、『ぼったくりだ!』と文句まで言っていた。
だが、今はこんな学校がある事を感謝している。
祖父母はかなり、謎が多い人達であった。
金持ちとは分かるが、一般常識はもってない。
少し・・・いやかなり痛い人かもしれない。
後に知ったが、一人娘の母は駆け落ちで祖母と喧嘩中であったとのこと、孫を抱かせろだの会わせろだの、近頃も色々あったようだ。
母も思い起こせば、頑固な所があったように思える。
父が、止めるとすぐに従順になる姿が滑稽だったが・・・
あの頃が懐かしい。
<オリジナルの変なライトノベル その1です>