涼チャンの電話を待たなくなってから
話す頻度も時間も急激に少なくなって
丸2日話さないこともあった






涼チャンとあたしの間に少しずつ距離が出来始めた







時間があいて
涼チャンと距離が出来れば出来る程
だんだん涼チャンとのことを冷静に考えるようになっていた








あるとき
週に1度会う曜日の前日も
涼チャンはゲームをしてて話すことはなく
当日になっても会う約束にはなってなかった







ろくにコミュニケーションもとらずに当日誘って
ホイホイ出てくると思ってんの?!





あたしの都合なんて
おかまいなしってわけね?





そうじゃなかったとしても
気遣いの足りなさにナメられているような感覚に陥った






絶対自分から
「今日会わないの?」なんて聞くのやめよう







もし夜まで
むこうから切り出されなかったら普通に断ろう






いつもならそんなに電話してこないのに
その日涼チャンは家を出てから
約1時間おきにあたしの電話をならした







そんなに
やりたいのかよ・・






腹が立ってたからあたしはなかなか電話に出ずにいた







涼チャンがあまりに
一生懸命電話をならすもんだから
そろそろ出てあげようと思い夕方電話に出た








そして第一声

「声ききたかった」





完全にご機嫌とりな
その第一声にあたしは素直に喜べなかった







「モエ明日仕事?」

「いや、やすみ」

「俺もやで」

「・・・。」

「じゃあ・・どーする?」

「なにが?」






あたしは意味を理解しているくせにわざと聞いた






涼チャンは繰り返した






「・・どーする?」

「だから何が?」

「・・・」

「・・・・・・」

「今日飲むのと明日昼間会うのやったらどっちがええ?」

「どっちでも」

「それやったら今日飲みいくか」

「そだね」

「終わったら迎えいくわ」

「はい」






ピッ

通話終了







会う約束したけど・・

これでいいの・・?






超都合いい女・・






だいたい今日の夜か明日の昼
どっちがいいかなんて聞いてたけど
明日の昼に家を出てくる気がないのはわかっていた






完全に機嫌をとるために
そうやって聞いて
あたしを誘導したつもりでいるのかな・・?





そんな考えが頭をグルグルまわって結局夜になった







待ち合わせの時間まであと3時間・・






さすがにこの時間で
ドタキャンは出来ないな・・






もう準備も出来てるし
あとは迎えにくるの待つだけ





ネイルも可愛くしたてだったし
お化粧もバッチリ
髪の毛もクリクリに巻けていた






でも、時間が迫れば迫る程
消化のできない気持ちに胸がモヤモヤして会いたくなくなった







こんなテンションでまたあの飲みの席に行くのか?
と思うと更に嫌になった






好きな人との逢瀬なら
どんなに都合がよくてもうれしくなってしまうのが女心なのにね






そして・・






あたしは
嘘の言い訳メールを送った


「涼チャン。今日の約束なんだけどやっぱり明日の昼間にしない?この時間じゃきつい?」

「厳しいなぁ」

「ちょっと友達が相談あるってゆうから話聞いてあげたいんだよね」

「了解。また次回で」







それからしばらくして
涼チャンから電話がきた





「2時くらいに迎えに行っても無理なん?」

「ちょっとわかんない」

「そっか」




その電話の涼チャンの声は
すごい機嫌が悪かったから





「どうしたの?元気ないよ?」と聞いた





理由はわかっていた

会わなかったからだ






涼チャンは「つかれた」
と無愛想な声色でひとこと言った




はぁ?
なにこの態度





ありえない!!





そう思うくらいな
態度であたしの怒りは急上昇






そんなことにも
気付かない涼チャンは追い討ちをかけるかのように
「今日あわへんの?」と聞いてきた






あたしは
「ちょっとまだわかんないな」と返事を濁した







「じゃあ、どうするか決まったら連絡してや」

「わかった」







もうあたしの気持ちはほぼ決まっていた








会いたくない








涼チャンは
結局自分のことしか考えてない





何から何まで

思いやりがない






自分本位すぎる







好きな人や大事な人に対して
そんな行動や言動は
あたしの中の恋愛マニュアルにはなかった




少なくともあたしは大事な人を一番に考える





こう言ったら相手がどう思うかとか考える
あたしはその気持ちが人と人の付き合いで一番大事だと思ってる






それを指摘するのは簡単だけど
自分で考えて気付いてくれないと意味がないと思ったから




***************


友達と話終わった



今日はやめとく



***************



そうメールした




いつもならそんな言い方しないあたし


こうゆう言い方をするのはどうゆう意味か考えて欲しかった






すると「了解」と一言返事がきた







返事をみた瞬間ガッカリした






涼チャンはきっと
今までそうゆう付き合い方をしてきたんだろう・・





誰も涼チャンに意見しなかったんだろう





これじゃあたしは
ちっとも大事にされてないし愛されてない






そう思った瞬間
この想いが届かないなら
涼チャンと別れようと思った
涼チャンは あたしと付き合ってからは 女の子のいるお店へは行かなくなった




でもお酒は相変わらず大好きで仕事がおわったあと 部下たちと週に2回か3回は朝まで飲んでいた








当然ながら

あたしと涼チャンは毎日会えない








涼チャンの仕事がおわったあとの電話が1日で唯一涼チャンと話せる時間だった








あたしは前まで涼チャンが

どんなに遅くまで飲んでても帰りの電話を待っていた

たとえ朝まで飲んでいても・・








理由は至ってシンプルで声が聞きたかったから






ずっと一緒にいれるわけではない限られた時間の中でのやりとりは大事にしたかった







涼チャンはその頃あるゲームにハマってて ある時期から涼チャンは仕事帰りに お酒を飲むよりも部下たちとゲームをするようになった




そのころはゲームが楽しくて仕方なかったみたい







お酒と違ってゲームは毎日やっても体に悪くないからと言って涼チャンは部下と毎日ゲームをやる日が続いた







前までは飲みに行ってもせいぜい週に2回か3回だったけど 毎日何時に帰るかわからなくなると さすがに待つのがつらくなって待たなくなった






それでも連日のゲーム大会は続いた




涼チャンはあたしと話す時間がなくても平気なんだ・・





あたしがその時間を大事に思ってるようには思ってないんだ・・






そう考えちゃって待つことがバカバカしく思えたし「待たせておけばいいだろう」的な非常識な時間がバカにされてるように感じて もう待つのをやめることにした









待っていたところで 所詮30分程度家につくまでの間の電話







それでも前はその時間すら大切に思って待っていたけれど・・涼チャンには その気持ちは伝わっていなかったんだと・・たとえ伝わっていたとしても あたしはゲームより優先順位が低かった





その事実を連日続く朝までのゲーム大会でつきつけられた






あたしは奥さんにはおろか

ゲームにすら優先順位を抜かされてしまった
長い沈黙のあとアキラは重そうな口を開いた









「俺たち、やり直せないかなぁ?」

「え・・?」

「モエ。俺と一緒に大阪に来てほしい」

「へ?どうゆうこと?」

「結婚してほしい」










(゚Д゚)!














え-っっ!!!!!!













予想以上の内容にとにかくビックリした




話があるって言われてヨリを戻そうって話されんのかな-?とは思ってたけど まさか結婚とは思わなかった





「ちょ!アキラ!おちついて。うちら久しく会ってないんだよ?お互いにあのときのままじゃないんだから・・」

「もちろん、それはわかってる。でも俺の気持ちは今も変わってないから。だからモエ次第だよ」

「いやいやいや、早まんないでよ!だいたい順序が違うでしょ?」

「そうだよな。モエの言う通りだと思うよ。でも本気だから」

「ん-・・。とりあえずご飯食べにいこっか」

「そうだな」

「予定わかったらまた連絡するね」







そんな感じでアキラと電話を切った








あたし・・







プロポーズされた・・









アキラには言ってないけど

アキラがあたしに想いをよせてることはママ(社長)も知ってる







ママも仕事でアキラに何度も接触してて直接的にアキラのことを知っていた









あたしはあまりにもビックリして

社長としてじゃなく母としてママにプロポーズされたことを話した






ママは驚くことなく まじめにあたしに言った






「ねぇモエはアキラさんのどこが嫌なの?モエのこと愛してくれるし、大事にしてくれるじゃない。結婚はね、自分を愛してくれる人と一緒になる方が女は幸せなんだよ。アキラさんは男としてみたとき悪くないと思うよ。ま、モエが決めることだけどね」







今まであたしが男の人を紹介して

ママがそうゆう評価をする人はあまりいない







人生の先輩


それにあたしの性格をよく知ってるママに言われると考えてしまった







子供の幸せを願わない親なんていない






ママがそうゆう評価をしたってことは

あたしの幸せを一番に考えて悪くなかったからってことだよね・・







でもあたしが好きなのは涼チャン・・









でも涼チャンは結婚してて・・








アキラは優しくて・・








いろんな想いで

頭がパンクしそうになった








考えた結果

アキラのことは焦らずにゆっくり考えていくことにした








まずは

目の前にある問題を解決する方が先










アキラとどうなるこうなるの前に

まず1番に

あたしがしなくてはならないのは 涼チャンとの関係を整理することだ・・