Moegiの夢みる☆美術展

Moegiの夢みる☆美術展

美術展めぐりが中心の、アートのんびり日記。私の感想と備忘録的ブログ。

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= NUDE展~英国テート・コレクションより =
横浜美術館(みなとみらい駅/横浜市西区)にて、6月中旬に鑑賞。
<期間;2018年3月24日(土)~6月24日(日)まで>
英国テートの所蔵作品により「NUDE展」を6月中旬に見た。
 

2018年3月24日(土)~6月24日(日)に横浜美術館で開催。日本初公開となるロダンの大理石彫刻《接吻》をはじめ、近現代美術の殿堂・英国テートが所蔵するターナーやマティス、ピカソやホックニーらの「ヌード」をテーマにした作品と、その歴史を紹介する。
公式サイトより)
 
 まず、とにかく、ロダンの彫刻「接吻」を見たくて行こうと思った。
 女友だちが興味を示していたので、一緒に行くことに。

1、物語とヌード
 
 まずは、9)フレデリック・レイトン《プシュケの水浴》1890発表。
 この絵で幕を開けている。縦長の絵で、金ピカの額縁も内容によく合っている。美しく、優しい女神の裸と、白と黄のやわらかな薄衣のタッチも心地よい。(ポストカード参照)
 
6)ジェン・エヴァレット・ミレイ《ナイト・エラント(遍歴の騎士)》1870。女性が、裸で木に縛り上げられているのを、騎士が剣で切り、解放してやろうとしてあげている。(ポストカード参照)
 
 
(右;プシュケの水浴、左;ナイト・エラント)

10)アンナ・リー・メリット《締め出された愛》1890。扉を押さえるようなしぐさの少年の背中。周りをトゲのあるイバラか何かの植物が囲う。何か印象的な絵だと思った。(ポストカード参照)
 
(締め出された愛)
 
12)ハーバード・ドレイバー《イカロス哀悼》1898発表。
 大きなやわらかな羽のイカロスを天使たちが囲んでいる。イカロスは、太陽に近づきすぎて、羽を作っていた蝋が溶け出して落下してしまったのだという解説。
 
2、親密な眼差し
エドガー・ドガや、オーギュスト・ルノワール、アンリ・マティス、ピエール・ボナールといったよく聞く名前の画家らの作品が出てくる。
 
3、モダン・ヌード

ヘンリー・ムーアの彫刻も登場。
パブロ・ピカソの絵も登場。
 
4、エロティック・ヌード
 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品がいくつも登場。あの静かな風景画の「ターナー」で合っているだろうか? と思いながら。
 
 さぁ、いよいよ!登場するオーギュスト・ロダンの大理石彫刻「接吻」像。1901-4。あまりにセクシーだということで、議論になり、しばらく布をかぶっていたとの解説。
 これだけは唯一、撮影可になっている。なので、いろんな方向から写メを撮った。
 なまめかしく、やさしく、夢みるような美しい接吻だった。
 
(撮影;Moegi) ロダン《接吻》
 
 男には男らしい筋肉がかなりついている。
 女は、しなやかでやさしい曲線のからだをしている。
 指先も、黙って物語っている。
 下には、足のウラから完全にははなれていない台座の石。下の石から姿を切り出したかと思うと、気が遠くなりそうだ。
 
 石膏の彫刻を、美術の授業でやったことがあるけれど、本当に本当に、丸みを帯びさせるのに苦心した覚えがある。
 
 それに、また、彫刻ということで言えば、木版ならば、かなり大人になるまで、年賀状で木版を毎年作っていた自分の体験から想像すれば。ほんのちょっと、ペキッと欠けても、理想とは違う状態になってしまうものだ。
 
 もちろん、ロダンは天才だとは言え、こんなにもなめらかな人間を、しかも抱き合わせる姿とは、制作の技術にも圧倒される。人体を熟知しなければ、造れない造形美だとも思う。
 
 そして、ただの技巧ではない。
 なにか、やさしさ、睦まじさの香る白い彫刻。
 
 もしも、いま、かなしい恋人たちがいたら、二人でこれを見て、仲直りのキスをしよう。
 愛し合う恋人たちがいたら、二人でこれを見て、これからもいっぱい仲良しでいようとキスをしよう。

 …そんなことをふと、呼びかけたくなってしまうような、心が安らぐすばらしい愛の彫刻に、本当に、胸が震えた。
 
 黒い壁に囲まれている部屋なのも、いっそう、引き立っていて、とてもよい心地だった。友だちと、感動を分かち合えたのもよかったことだった。
 
5、レアリスムとシュルレアリスム

10)ジュルジョ・デ・キリコ《詩人のためらい》1913。
直線的な線が多用され、机の上にバナナがたくさん。
「バナナは、あんまり熟れてからより、青みがあるくらいのバナナがおいしいよね!」という話で、友だちと、意気投合した1枚。
 
77)ハンス・ベルメール《人形》1936(1965再制作)。
胴体に、上にも下にも、女児の性器と太ももの付け根が入っている。
「球体関節人形」などの元祖であるようだ。
だんだんに、展示作品も、現代に近寄ってくる。
 
78)スタンリー・スペンサー《ふたりのヌードの肖像:画家とふたり目の妻》1937。
 こちらは、特に好きではないのだけど、少し驚くかんじがして、つい、解説紙に、印をつけた。生々しい作品で、局部のどアップの描写が猥褻なイメージだった。
 
6、肉体を捉える筆致
94)セシリー・ブラウン《楽園の困難》1999。
絵具を飛び散らせたような抽象画。少し、ジャクソン・ポロック的な手法と思った。
 
7、身体の政治性
111)ロバート・メイプルソープの写真など。
 
8、儚き身体
1990年代~2000年代など。
 
■その他、
 もう、とにかく、ロダン「接吻」彫刻を見られたので、それで本当に満足でした!
すごく欲を言えば、グッズで、超ミニチュア版、机に置ける、手のひらサイズ?「接吻」彫刻フィギュアがあれば是非ほしいなーと思いました。あったら、ちょこんと、飾りたいです。