〜 小坂side 〜




「 ねぇ 美穂、別れよっか。 」


「 菜緒、それ本気で言ってる? 」


「 私との思い出も…全部忘れていいよ。」


「 ちょっと!?菜緒まって!! 」





美穂の言葉に耳も傾けずに私は走り去った。



美穂は私のクラスメイトで恋人。
まぁ、今では"元"恋人になっちゃったけど。



私は美穂を振った。でも美穂を嫌いになったからじゃない。
私はいつの間にか美穂に殺意が湧くほど愛してしまっていた。



最初はずっと大好きだった美穂と付き合うことが出来て毎日が幸せだった。

でも、いつしか美穂に対して行き過ぎた感情が自分でコントロール出来なくなっていた。
私のこの感情のせいで美穂や周りを傷つけるかもって思ってしまう。
それがとても苦しい。



( 嗚呼、こんな苦しい思いをするんだったら美穂のことを好きにならなければ良かった。いっその事この世界に生まれてこなければよかった。)





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ーキーンコーンカーンコーン




昼食の時間になるといつもなら美穂とお弁当を食べていたが、今日は屋上で食べることにした。





屋上につくと不意に涙がこぼれた。

やっぱり美穂のことを忘れられない。


神様…どうか…美穂と出会う前の日常を返してください。



( もう死のう。)



私の脳裏にこの言葉が浮かんだ。
いつの間にか私は、柵をこえてあと一歩で落ちるところまで来ていた。

最後ぐらい美穂の顔がみたいな。
でも、見たらもっと愛してしまう。


良くも悪くも考えていたら、慌てた声が聞こえてきた。




「 何やってんのバカ!! 」




私は振り返ることができなかった。
きっと美穂なら私を助けてくれるに違いない。

でも、これ以上美穂を好きになったら私が壊れてしまう。そして、美穂のことも壊してしまう。




「 美穂、上手く幸せになってね…」


涙が溢れてくる。


「 菜緒!何言ってんの!早くこっちおいで!」



美穂の声が、震えているのがわかる。
泣いてくれてるんだろう。




「 私なんかが、愛してごめん。 」




美穂が泣き叫びながらこちらによって来ようとしてるのがわかる。
その瞬間私の肩の力が抜けて、風と共にふらっと前に落ちた。





「 菜緒ぉぉぉぉぉぉぉ!!! 」






美穂、もう自由だよ。


どうか…別の誰かと幸せになってね…






__________END__________





なんかちょっと意味わからない内容になっちゃったんでボツにするか迷いました笑


菜緒ちゃんが美穂ちゃんのことを殺したいほど愛してしまったと言うよりかは
美穂ちゃんが他の人に奪われる前に自分のことを愛してくれているうちに死のうみたいな感じにしたかったんです。笑


難しい…